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灰かぶり姫

作者: 花散里

一夜の愛など


信じるほうが


愚か者












世間知らずの王子様


苦労をした者にとっては


よい獲物


私にとってあなたは


私を地獄から救いだす


ただのトロッコ









「シンデレラ・・・。君は笑ったことがないのかい?」










ただのでくのぼうだと


思っていた












「何故ですの?王子様」











ただの愚かなおぼっちゃまだと












「わかるよ。君のことは」












ああ・・・。


神様。


私は人を信じるのが怖いのです


最初から裏切られるなら


こちらから裏切って。












「笑って」










人の愛は移ろうもの


ならば、最初から愛さないで











「笑って、シンデレラ」












私は幸せが、


愛が、


怖いのです













母様

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