【プロットタイプ】環境適合の結果
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
何だかんだで面倒見良いし、甘やかすから、子供っぽくなるんだよ。
性格、というのは個性というよりも、その環境に適応した結果の副産物であるらしい。其れを聞いた時、私の心が湧き踊る気がした。
そう。そうだとも!! だから私は幾らでも性格を、人格を、容赦なく変える。これまでも、これからも。
朝起きて飯を喰らい、ただ悦に浸る様にソファでぼんやりとしていると、我が家の飼い犬がべったりとへばり着く。ソファに乗り上げて、腿を跨ぎ、被さる様にしがみついて来る。
「瑠衣たん、瑠衣たん。鏡花ちゃんは瑠衣たんとデートの気分ですっ!!」
鏡花の人格は時と場合、気分によって、様々に変化するが、最近は深淵を見せる事が少なくなって来た。内に潜む狂気が眠についているのだろう。
その代わり、大なり小なり、無邪気な子供の様な一面を見せる事が増えた。今もそうである。
だが今の返答に答えるかどうかは別の話。
「ねぇ〜!! る〜い〜た〜ん〜!!」
何時も以上にウザ絡みが始まった。取り敢えず大人しくさせる為に腕を回して髪を梳く。本日は寝癖も落ち着いていたので、梳かした後も柔らかく、指を抜けて行く。
「『はいはい』じゃなくて〜」
そろそろ答えるか。と口を開きかけた時、やや低めの色気のある声に変化した。表情はよく見えないが、きっと人を誑かす様なしたり顔に変化しているのだろう。
「私が誘っているのだから、君は黙って頷くだけで良いんだよ」
「暴れるな暴君。最近は性格が安定していると思ったんだがな」
女帝まで愉悦と悦楽に染まったら、深淵はどう制御するんだ。お前が最後の砦だろう。そう思いながら、肩に手を当てて、そのまま引き離す。
想像した通りの顔がそこにあった。理知的な顔が悦に歪み、今の状況を楽しんでいる様だった。
「知ってるかい? 性格というのは、環境に適応した結果の副産物らしい。だからこうして君にべったりと甘えるのも、そうなった結果。君が存分に甘やかしてくれるからね」
そう言うと、のっそりと体を離し、床に腰を降ろした。長い髪を真後ろに垂らし、膝を胸に近付けて、ただにんまりと笑う。
「さて、また今日も付き合っておくれ。何、一人でも楽しいが、話し相手がいた方が、物も書きやすい。そう言えば、君は着いてきてくれだろう」
オマケ サンセット
「うーん……」
鏡花が俺の前に座り、飲み物を飲んでいる。底の方が橙、上に行くに連れて琥珀色に染まっている。其れは海辺に見える夕陽の様だった。
飲んでいるのはセパレートティーと呼ばれる物だった。下にオレンジジュース、上に紅茶を注ぎいた飲みものことである。
めを合わせて、感想を求めると、渋々と口を開く。
「普通にめっちゃ美味しいオレンジジュースと、普通にめっちゃ美味しい紅茶を飲んでる感じ。飲み比べないと爽やかさとか、渋さとか、ちょっとよく分からない。砂糖入れてないからサッパリしてるのかな……うーん。
美味しいけれど、別々に飲んでる時と変わらないかな……。美味しいからこそ、複雑と言うか」
こんな事、つまりはデートなんて何時もしているだろう。態々宣言することでも無い。
性格って、環境に適応した結果、そうなるそうです。
『言い得て妙!! (๑❛ᴗ❛๑)۶』のは私の弁。
だってそれがあっての鏡花だから。
最近は深淵が出ることが少なくなったなと。
それだけ精神を荒らされる事も、狂うことも少ないという事なので、ただ幸せな事です。
で、何故そうなったかって言えば、何だかんだで瑠衣が甘やかすから。
無視も、相手にしないのも当たり前だけど、最終的に『はいはい、望むことしてあげるよ』ってなってる。
※鏡花がゴネて言うこと聞かせてるだけですが、足掻く姿が好きなので、お互いウィンウィン。
甘やかされたら我儘になった。ただそれだけの事。
そして其れを許してくれるから、女帝も其れを見越して愉悦に浸ってる。
『そこまでヤバくはないね』という判断。
鏡花の性格って、時にハチャメチャに面倒臭いんですが(今とか)、根底は非常にバッサリしてる。
サバサバと、あっさりと、その上を行ってる。
そこまで可愛いものではなく、優しいものでもなく、残酷で冷徹って事。
『此奴(時に自分の性格も含めて)、面倒臭ぇ』
と状況に応じて思ったら、
『じゃあ切り捨てようか。今要らないからさ』
と根こそぎ切り捨てて、変えてしまうタイプ。
温情もあるけど、時と場合に合わせて、衝動的に獲得してるのに近いかも。うーん。気まぐれ。
ぶっちゃけ感情と熱さえ自分で制御するタイプなので、意外と理性的なんです。
叫ぶな、感情的になるな、話聞け。
が女帝が本気でブチ切れた時の三連句。
まぁ瑠衣が相手だからさぁ、滅多にないよ。
瑠衣の性格は女帝に近いし。
セパレート紅茶って、確かに綺麗だけど、『同じグラスに入れる必要はあるのか……( '-' )』という気分だから、最期の歯切れの悪さ。
『美味しいけど、複雑』ってこと。
余り混じり合わない。というバッサリ感は鏡花と似てるか。