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第12話 登場人物紹介とあらすじを本編にねじ込むスタイル またの名を総集編という 後編

 次に書いていくのが、今までの4回の周回についてだ。



 各ループの詳細。

 

 現在4週目。

 1週目:5人全員がほぼ同時期にネットで炎上。マンションが燃えた。

 2周目:5人全員がそろったことで、スナックバーで酔って調子に乗った。オレの玉ナシおちんちんレポートを興奮のあまりネットに公開。炎上した。

 3週目:二本松さんがオレの玉ナシおちんちんレポートを興奮のあまりネットに公開。ループの次の日に炎上した。最速記録。絶対に彼女に弱みを握らせるな。

 4週目:走っている途中である。現在は1周目で全員が炎上した3日前。



 ここまで書いて、思わずため息をついてしまう。

 2~3周目までは全く進歩していないし、むしろ後退している。

 今の4周目はかなり慎重に動いており、なんとか二本松さんを抑え込んでいる。

 オレの玉ナシおちんちんは彼女を爆発させる起爆剤であるが、使い方次第で抑え込むこともできる。


 さて、次は最も重要なところの整理だ。



 各人のプロフィールと、炎上原因。



 二本松(にほんまつ)紗香(さやか)

  性別:女性

  年齢:22歳

  所属:個人勢

  人物像:一見オドオドしているように見えて、フタナリ好きの同人作家。

   残念美人。(オレとしては顔が覚えにくいけど、挙動不審なのが助かる)

   VTuberとしての見た目はフワフワな天使(おそらく生えてる)。

   フタナリ好きや同人活動についてはリスナーに隠している。


 炎上理由:

  前述したように、オレの玉ナシおちんちんを同人誌用のサンプルとして見たことにより、興奮して暴走。

  レシートのように長い文をネットに垂れ流してしまった。

  彼女の凶行による一番の被害者はオレではない。彼女のリスナーたちだ。



 三春(みはる)小桜(こざくら)

  性別:女性

  年齢:33歳

  所属:うしとらっ!(大手事務所)

  人物像:オレの元カノである。リアルの見た目あ合法ロリだが、VTuberとしての姿もロリっぽい。

   それなのに婚活関係の話をメインコンテンツにしている。

   結構面倒見がいいが、楽観的。ナイーブな時とテンションが高い時の差が酷い。

   婚期の話は禁句。


 炎上理由:

  過去にリスナーと交際していて、そのリスナーがあることないことを暴露しまくったから。

  男を見る目がなかったらしい。



 四分一(しぶいち)怜央(れお)

  性別:男性

  年齢:21歳(大学生)

  所属:フレッシュゲート(中堅事務所)

  人物像:ミステリアスな雰囲気で、(ほこら)を壊しそうな見た目をしている。

   VTuberとしての姿はケモミミショタ。

   霊感が非常に強く、オカルトに精通している。FPSも得意で、プロチームから声が掛かるほど。

   大学生、オカルトライター、VTuberの3足のわらじを履いている。


 炎上理由:

  よくわからない。本当によくわからない。

  当日、彼は実写(顔は隠した状態)で呪物コレクションの紹介をしていたのだけど、 突然幽霊にとり()かれて、最終的に炎上していた。

  オカルトは苦手だから、あまり関わりたくない。



 五木(いつき)はなまる。

  性別:男性

  年齢:21歳

  所属:個人勢

  人物像:リアルでも、VTuberでもかなりの美人。

   VTuberとしての姿はキツネミミの和風少女。

   バ美肉兼完全セルフ受肉VTuber。

   おっとりとしていて、かなりの天然。生活能力皆無。

   イラストレーターとしても活躍している。


 炎上理由:

  女性のことをまんさんと呼んだから。

  本人は気軽なつもりだったのだろうけど、ギャップが酷すぎた。




 十六夜(いざよい)陽子(ようこ)

  性別:女性

  年齢:29歳

  所属:個人勢

  人物像:夜職兼VTuber。

   かなりのBL好き。

   大人でグラマラスな女性。

   VTuberとしての見た目は、かなりリアルに寄せている。

   トークが非常に上手で、リスナーの年齢層が高い。


  炎上理由:リスナー同士を絡ませた小説を間違って公開してしまい、炎上。

   その後ヘラってリスカ配信をした。

   一番闇が深い。怖い。逃げたい。



 とりあえずはこれくらいだろうか。



「ふぁ~~、やっと終わった」



 背伸びをして、電気を点ける。


 推しが目に入ると集中できないから、わざと部屋を暗くしていたのだ。



「暗くしてごめんね~。こわかったね~」



 一番星銀花のぬいぐるみに語り掛ける。

 自然と甘ったるい口調になってしまうのはご愛嬌だ。

 ちなみにお手製である。最近は推しぬいを作るためのキットが充実しているのでありがたい。


 さて、寝るまでには少し時間がある。

 何をしようか。


 スマホを覗いていると――



「お、ちょうど配信をやっている」



 三春さんが雑談配信をしていた。

 そういえば、最近はてんやわんやでVTuberをあまり視聴できていない。


 正直、彼女の配信を見るのはむず痒い。

 だけど、見てみたい感情の方が上回った。



『それでー。新しく引っ越してきたマンションの管理人が高校時代の元カレだったんだよねー』

「………………」



 そっと配信を閉じる。


 結局気になってもう一度見てみると、コメント欄がすごいスピードで進んでいる。

 ユニコーンの絵文字が大量にあるけど、冗談なのか本気なのかわからない。

 冗談だと信じたい。



「……はぁ」



 なんでわざわざリスナーに打ち明けるのだろうか。

 杞憂民が湧くぞ。

 ユニコーンの角が折れるぞ。

 大家フラしても許されるかなぁ。配信のネタにしてくれるかなぁ。


 ちなみに『大家フラ』とは大家が配信中に突撃してくることをいう。


 考えた結果、チャイムを鳴らしてみた。

 防音室の中でもかすかに音は聞こえるようで、配信の中の三春さんが反応する。



『あ、絶対元カレだ。配信見てるんだ。きしょーい』



 完全に煽ってる。


 というか、配信の声がドア越しにも聞こえてくるんだけど。

 かなり高級な防音室を用意したはずなのに、どれだけの音量で話しているのだろうか。

 

 今度はドアをドンドンと叩いてみた。



『こわーい。高校の時はそんなに乱暴じゃなかったのにー』



 ウソ泣きをする三春小桜。


 この後も1時間近く擦られて、ばっちり配信のネタにされたのだった。

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