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下校中の魔王

今回のお話は魔王様が遂に世界を滅ぼす!?

なんて話ではないので安心してください


下校中

5人で帰っていると、私は捨ててある煙草の吸い殻を見つけた。

それを拾って口に入れる。

「お前、汚い!!」

「吸えないだろ!!不衛生だぞ、貴様!!」

「わかってるわ」

ペッと吐き出し、イライラしながらココアシガレットを口にくわえる。

「悲しい時〜寂しい時〜、貴方が恋しくなる〜、セブンスター♪」

「そんなラブソング歌うように煙草、欲しがられてもな…」

魔王様に突っ込まれながらも、そんな言葉は無視してライターでココアシガレットに火をつけようとする。

「お前!?何に火を付けようとしてるんだ!?」

「溶けるぞ!?貴様!!」

「あっ......無意識に」

慌てていた茜と葵はホッとするのだった。

「なんかさ、煙草吸ってると無性に棒状のもの、咥えたくなるんだよね」

「わかります、凄くわかります。私も咥えてたいですもん。おt......」

魔王様と一緒にこのビッチを殴り飛ばした。

「ぐへぇ!?」

「一緒にするな変態」

「f〇ckyou!!」

にしても辛い。

ヤニカスにとっては煙草は水と同じ。

今の私はそう、砂漠でオアシスを求め歩いているのと同じなんだ。

「だが、制服じゃ流石にタバコは買えないな」

「当たり前だろ、特指行きだ。」

「生徒指導室、もといシベリア送りってのが妥当ですね」

「うぅ……辛い」

思わず歯に力が入りココアシガレットを噛み砕くのだった。

するとビッチが学校を眺めて言う。

「下校中。いつも思うんですが、なんで山なんかに学校を建てたんでしょうね。」

「インパクト重視じゃない?しらんけど」

まぁ、疲れるよねと山の上で堂々と立っている学校を見て言う。

「お城みたいで良いじゃないか!!」

とキラキラとした目で魔王様が言った。

「そう言えば魔王城も山に立ってましたね」

「前から身長、低いからね。でかいものにロマンを感じるんじゃない?」

「誰がちっちゃいだ!!」

絶対、大人になったらお前の身長抜いてやると言いながらジャンプする魔王様。

だが、ジャンプ力が足りないせいでギリギリ私の身長に届いていなかった。

「くそぉ………届かない」

「ファイト……です!!魔王………様」

「………」

魔王様は真帆を見る。

身長が同じくらいだと気づくと魔王様は真帆に抱きついた。

「ふぇぇぇ!?」

「お前だけだ、仲間は〜!!」

驚いた真帆は後ろに倒れてしまった。

「まるで、押し倒してるみたいで興奮しますね」

「頭どピンクは毎日が楽しそうで羨ましいぜ」

そして、そんな横で真帆を羨ましそうに見ている葵を見てため息をついた。

コイツにもコイツでヤバい所があるのをすっかり忘れていた。

葵は魔王様が大好きなんだ、性的な意味で。

「離れて……ください」

なんてくだらないことを考えてると真帆が今にも死にそうな声でつぶやく。

「そろそろ離れろ!!」

抱きついてる、魔王様を葵に投げ飛ばす。

ケホケホと言いながら外れかけのメガネの奥で涙目になりがら倒れている真帆を見る。

「あ………ありが…とうござい……ましゅ」

何コイツ、クソ可愛い。

こっちのビッチなんか目にならないくらいの魔性の女っぷりを発揮している真帆を見て、ときめく私。

一旦、ここで自称魔性の女ことただのクソビッチの顔を見た。

うん、まぁ美少女ではあるが……。

「汚れが目立つな」

「どういう事ですか?この野郎。」

にしても可愛いな、コイツ。

「あ、あうぅ/////」

「お前、何してるんだ?」

魔王様にそう言われ我に返る、気づけば私は真帆のほっぺをプニプニしていた。

「可愛いんだからしょうがないだろ?」

「私達、何も言ってないぞ?」

「魔王様の方が可愛いです」

「いきなりどうした!?葵!?」

本当にそれな、急に話すなよびっくりしたわ。

「あの~、そろそろ行きません?」

ビッチが後ろを振り向いて言う、私達も後ろを見ると。

渋滞が起きていた、私達、5人で道を止めてしまっていたらしい。

「なんか昔に戻った気分だ。昔はこうやって人間の邪魔をしたよな」

「邪魔というより恐怖支配だろ。」

魔王様がどことなく嬉しそうに笑っている姿を見て苦笑いで後ろを見る私達。

次の瞬間

『早く行けよ!!』

という罵声とともに空き缶や石などの物が飛んでくる。

「や、やめろーー!!人間風情がぁぁぁ!!」

「うるせーぞ!!茜!!」

「なんで、たかが下校で私達の悪評が広まるんですか!?これはもう才能の次元じゃないんですか!?そんな才能いらねーよ馬鹿野郎と思いますけど!!」

「我々、魔王……軍。人……げ…んからは疎まれる存在、人間に、なれ……ど、その運命か……逃れ……られない、カル……マ」

「こんなふざけたことを名言っぽく言わないでくださいよーーー!!」

その瞬間、全員で足を滑らせた。

下り坂をブレーキ無しで走ったんだもんそりゃあ危ないよね☆

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

次の瞬間、私達の断末魔が響き渡るのだった。

畜生!!山なんかに学校、建てやがって!!

もし、こっちの世界も征服する日が来たら、まずはこのクソッタレ坂をぶち壊してやる!!

今だけだ、お前らが私達を嘲笑っていられるのは!!

なんて思いながら、坂を凍てつく地面を転がるように、いや本当に転がって下り終わるとそこで気を失った。

翌日、「放課後ジャマーズ」とか言う売れない芸人みたいな名前をつけられる事になるのはまた別の話である。

はぁ……人生、クソゲーだ。タバコ吸いたい。


作者の個人的に好きなキャラランキング

個人的にクソビッチこと桜香が一番のお気に入りキャラです。

ピンク髪のロングテールで巨乳でビッチが似合う女の子、なのに敬語って言うギャップが性癖に来ますね

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