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光る海(22) 第2戦を終えて  作者: カズボウ
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一樹のレース参戦

東京に帰って来た一樹はテレビのスポーツ番組に取材の依頼が舞い込んで来た。

「どうする?今、本人いないので、とは言っておいたけど?」とミチルが一樹に聞いてきた。「お任せします。」と一樹が答えた。「ん~?じゃァ、OKと言う事にするわ。」とミチルが答えた。「モータースポーツってイマイチ盛り上がっていないのよ、ねえ。F1とかを除いてはネ。ここで一樹君が目立てばきっと、いい方向に向かって行くと思うのよ、だから、出演依頼を受けようと思うの。」と続けてミチルが説明をした。「私は、大賛成!」とチハルが一樹とミチルの二人の会話を聞いて割って入ってきて言った。「本当にあなたは、もう!」とミチルがチハルに言った。「ねェ、どこのテレビ局?私も行きたい。」とすっかりチハルは行く気、満々である。「東京スポーツと言う所よ。全てのスポーツを全国ネットで放送していると言ってたわ。」とミチルが言った。「あッ!知ってるッ!超有名な番組だよ。」とチハルが言った。「んじゃ、そういう事で申込受けるわね」とミチルが言った。そして、数日後の収録の日、3人は東京スポーツの収録の為にお台場に向かっていた。「わ~!有名人に誰かあえるかなァ?」とワクワクしながら言うチハルがいた。テレビ局内にある東京スポーツに着くと門前で待機していたアシスタントディレクターが3人を迎え入れて撮影場所まで案内してくれた。「海原一樹さんですか?私東京スポーツのディレクターを務める川森と申します。宜しくお願いを致します。そして、こちらがアシスタントディレクターを務める藤田さつきです。宜しくお願いを致します。」と一樹に紹介した。「海原一樹です。宜しくお願いをいたします。」と一樹は挨拶した。「さァどうぞこちらにおかけ下さい。」と言われた場所に一樹は座らされた。「海原選手。まず生い立ちから伺いたいのですが、今現在の年齢を教えて下さい。」「今18歳です。」と一樹が答えた。「そもそも、なんでレースをやることになったのでしょうか?」とディレクターに尋ねられた。一樹は高校の休みを利用して菅生に行った際、偶然にミチルオーナーと出会い、そこから、レース界に入って行ってことを明かした。当然の事ながら、学校をサボって行ったとは言えなかった為である。「所で、海原選手の代名詞とも呼ばれている、ズリズリ走法の映像があるんですが・・・。こちらですね。・・・」と言って映像が流された。そこには、一樹がヒザとヒジを付きながら走っている場面が映し出されていた。それを見て番組のスタッフ全員が「おお~ッ!」とスタジオ中に大きな歓声を上げる。「これって、明らかに転倒している様に見えて、見ているこちらが怖くなって、しまうのですが・・・海原選手は大丈夫なんでしょうか?」とディレクターが言った。「もちろん、大丈夫です。」と少し笑みを浮かべて一樹が言った。「この走り方を習得したのはいつ頃ですか?」とディレクターが聞いた。「これは、高校2年の時に覚えた走り方です。」と少し照れくさそうに一樹が言った。「ふェ~ッ!!高校生の時に?こんな走り方をしていたと・・?」とビックリした様子でディレクターが言って来た。それから約1時間の収録があって、「さて、海原選手ですが今現在2戦して2勝と絶好調ですが、勝因は何なのでしょうか?」とディレクターが聞いてきた。「やっぱりチームの皆と和気あいあいと、やらせてもらっているのが、一番かな。と思っています。」と一樹が答えた。「そうですか。チームは大切ですもんね。今後も、ご活躍期待しております。がんばって下さい。本日はレーシングドライバーの海原一樹選手をスタジオにお招きして約1時間にわたりましてお送り致しました、海原選手お忙しい中、ありがとうございました。」と言ってエンディングを迎えた。有名なスターとも会う事もなく3人はお台場を後にした。一方のチハルは食事制限とか、ランニングとかの影響の為、スリムな体になって行った。そして、プロテストが茨城県にあるロックヒルゴルフクラブで行われる。と里子の元に通知が届いたキャディーは付けられない為自分で一式道具を持ち運びしなければならなかった。でも、何度もその様な経験もチハルはクリアーしているぐらい生活態度自体が変わっていた。「なんでも自分ですることが大切。」と言う里子の教えが生きていたのだ。里子の元からは4名が出場することになった。プロテストも順調に終わり合格発表が通知された。そして見事にチハルは合格してプロテニスプレイヤーとして出発する事になった。「さァ、これからが大切な日々となるわよ。勝てなきゃァ、何にもならない世界だから・・自分で切り開いていくことしかできないからね。」と霧島里子に言われたチハルだった。


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