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レベルを食べれる俺、食べて無限レベルアップ  作者: 桜井正宗


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22/25

第22話……危機を乗り越えろ!

 こんな下着まみれの床にいる俺の姿を見られたら、おしまいだ。社会的に死ぬ。いや、もうその絶望は近づいていた。


 まずいぞ、あと少しでこっちにフィルン達が! どうにか、どうにか打開する方法を…………ダメだ、何も思いつかなねェ!!!



「シトリン、俺このままだとドヘンタイのレッテルを貼られて、クリスタル騎士団に居られなくなっちまうよ!! ベリルも失望させちまう!!」


「そ、そんなの嫌です!! エド様がそんな……わたくしのせいでそんな事になったら、耐えられない」



 いや、元々は俺のせいなんだが。

 まあ細かい事は置いておき……。



「何か良い案はないか? 下着が散らばりすぎて俺に逃げ場がないんだよ。逃げ込める部屋もないし……」

「ま、任せて下さい! こうなったら下着でエド様を隠します!!」



 マジかよ!!

 確かにこの量の下着なら俺を隠すだけは何とかなるかもしれない。だが、俺の鼻血が持つかどうか……!!



 いや、耐えて見せる!!!

 ベリルを失望させない為にも!!!



「腹は決まった。やってくれ!!」

「分かりました」


 ドサドサと下着が俺の体を覆っていく。どんどんどん積み重ねられ、山のようになって――俺は下着によって視界を奪われ、体さえ呑まれた。



「……あら、シトリンではありませんか。こんな場所……え、下着の山?」

「ああ、フィルン様。ごめんなさい、ちょっと下着を落としてしまいまして、これからお洗濯に行くんですよ」



(…………)←下着の山の中で耐える俺



「凄い、山のようですね。今日ってこんなにありましたっけ?」

「え、ええ、そうなんです。ほら、オーク騒動あったじゃないですか」

「そう、ですね。うん、皆さん汗も流されましたし、今はシャワータイムでしょう。分かりました、お手伝いの必要はありませんね?」


「大丈夫です。新しいメイドさんも入ったので」

「リサさん、でしたっけ。良い子ですよね」


「そうなんですよ~。じゃ、じゃあわたしはお洗濯があるので」



(…………ッッ)←鼻血が出そうな俺



「そういえば、シトリン」



 まだ話が続くのかよ!!

 まずいぞ、気持ちがおかしくなって今にも頭がどうかなりそうだ。鼻血もなんとか抑えているが、いつ暴発するか分からん。


 でも耐えねば……耐えねば、俺は終わる。



「な、なんでしょうか」

「エドウィン様を見ませんでしたか?」



(…………ドキッ!!!)←名前を呼ばれ心臓が破裂しそうになった俺



「え……エド様ですか。さ、さあ……ベリル様のお部屋ではありませんか。ほら、あの二人って特別な関係ではありませんか。なのでさすがのわたくしも、プライベートには突っ込めないですから詳しくはありませんけど」



 ナイス、シトリン!!

 これでもう大丈夫だろう?!



「そう、でしたか。ベリル様にもやっとお相手が出来て喜ばしいです。今まで孤高な存在で、色恋沙汰のひとつもありませんでしたからね」


「いいえ、フィルン様。それは違います、ベリル様その相手一筋なんです。昔からずっと彼を想っていたそうですよ」



 そうだったのか。

 それは意外だな……ベリルが俺の事を。

 嬉しくてちょっと涙が出そうになった。



「さすがシトリン、騎士団長のお傍にずっといるだけあり、よく見ているのですね。聞かせてくれてありがとうございました」



 ――どうやら、フィルン達は去ったようだな。……ふぅ。



 数分後、俺は下着の中から救出された。



「エド様、大丈夫ですか」

「お、おう。怪我もないよ、ありがとう、シトリン」


「……エド様、その」



 急にシトリンは恥ずかしそうに俺に頭を預けてきた。あまりに突然でビックリした。



「どうした……?」

「ホッとしたら力が抜けちゃったんです。今はこうさせて下さい……出来れば、腰に手を回して戴けると……嬉しいなって」


「し、仕方ないなぁ。シトリンは甘えん坊さんなんだな」



 とかマジで腕を回して、ぎゅっと抱きしめたタイミングで――



「ああ、ひとつ言い忘れていたのですよ、シトリン……ってッ!?」



 ……フィルンが戻って来てしまっていた。


 おい……おおおおおおおおおいッ!!!

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