王女様とバケーション vol2
手がかじかみオブザかじかみ
「周りの視線が…とか言っておいてあれだけど、これはこれで違和感しかないな」
何せ現在、真っ白な砂浜に僕一人。宝の持ち腐れ勘が尋常じゃないんだが…ちなみに、僕はもう水着に着替え済み。人としての倫理観か何かしらが消し飛んだ気がしなくもないが、周囲の目どころか周囲に人がいないので更衣室を使う必要がなかったとだけ言っておこう。
「セピア君、結構いい体してるのね」
「ちょっと発言が怪しい気がするのは僕だけ?」
「あら、私に食べられるなら本望じゃないの?」
「…この話は早急に終わらせるのが吉と僕の本能が判断したので強制終了ということで」
「つれないなぁ…」
本当に勘弁してほしい。僕がリゾートから戻ったらもうワンステップ上に行ってましたじゃ洒落にならない。
「ユーリさん。私の純情なセピア様に変なこと教えないでくれますか?」
「エリスさんには申し訳ないけど僕結構汚れてると思うよ?」
「それはそれでそそるので問題ないです」
「問題ないんだ…」
あまり大きな声では話せない、というか話してしまったら僕はいルージュ内から消される気もするが、最近この人が本当に第一王女なんだろうかと疑ってるよ。表向きの社交的な王女と、裏のおしとやかな王女の二人いたりしない?
「セピア君、見とれるなら海じゃなくて私がいいなー」
「えっと…」
「あなた、最初はあれだけ嫌がっていたのに…」
「よく考えたらセピア君以外見ないんだから、思いっきり大胆に行動してもいいかなって」
「あなたも中々油断なりませんね…」
「油断してもらっちゃ困るなぁ」
一見和気あいあいと会話しているように見えて、僕の目には飛び交う火花がはっきりと見えている…
「セピア様、女性の水着を見ておいて何も言わないのはどうかと思いますよ?」
「あ、あの…綺麗ですよ?」
「…ありがとうございます」
やべ、慣れてないのがバレバレじゃないか…
「セピア君、私も褒めてよー」
「…目のやり場に困るとだけ言っておく」
「ふーん?」
なんというか、大人の色気というか…エリスさんは青系のビキニにレース?みたいなやつを羽織っている清楚系スタイル。それに対してユーリは…黒系の露出度相当高め。はっきり言ってこんなところじゃなきゃ着させられないだろう。
「セピア様、せっかくなので遊びませんか?」
「といっても、何します?」
「まずは海の家でも行きませんか。色々食べ物がありますので」
「…太るぞー?」
「しょうがないじゃないですか!私だってこういうところに来る経験はあまりなくて、何すればいいかわからないんですよ!」
「まあいいんじゃない?…本人が気にしなければ」
「私は太りません!」
「なんか胡散臭い薬みたいなこと言ってるわね…」
その例えは天才すぎんか?
お疲れ様です。
前書きで書いた手の件なんですが…ヒーター付け忘れてました★




