解決かもです
狂った男って、筋が通らない話でもしてればいいんですかね?
僕は、元々この依頼を隙間時間にでもやろうと思って受注していた。だから、そもそも依頼達成の報酬に関して大した執着が無かったわけだ。そんなわけで…
「もしかして、誘拐の犯人ってアランじゃない?」
「一応理由を聞いてもいいですか?」
「いや、なんとなく。ただ…ちょっと疑ってみてもいいかな?」
「まあ、依頼の達成に貢献しなくても報酬は一定額もらえるので、セピア様がいいというのなら…」
そんなわけで、言ってしまえば半端な気持ちでアランを疑った結果、依頼完遂への道が開けてしまったという算段だ。
「私、今この瞬間までセピア様の怨念から来るこじつけだと思ってましたけど…これはビンゴですね。疑って申し訳ございませんでした」
「怨念って表現は訂正したいけど…僕も流石に根拠が無さすぎるよなぁとは思ってたんだけど…まさかこうなるとは」
本当に、人生って何が起きるか分からないね()
「おい!依頼ってどういうことだ?」
「知らないの?今ギルドで、そこのご令嬢の捜索願いが出されてる。それを僕が受けて、こうして探しにきたってわけ」
「いつもいつも俺の邪魔をしやがって!」
「邪魔も何も、今回は完全にアランが悪だよ?なにせ明確な犯罪行為なんだから」
本当のことを言うとこのまま衛兵にでも逮捕されてしまえば、アランの貴族としての人生は終わり僕の悩みの種も無くなるのだが…そう簡単にはいかないだろう。どうせ実家の権限とかを使って揉み消してくるに決まってる。だから、今のうちにさっさとご令嬢を連れ出してしまうのが最適解なわけだ。
「アラン、そいつ確か魔力不足で追放された方だよね?なら別に無視ししてもいいんじゃない?」
「いや、コイツはどうやってかその弱点を克服してるんだ。だから、普通に強い魔法が飛んでくる」
「へぇ…なかなか面白い兄弟だね」
それにしても「追放された方」か。今までの中でもトップクラスにいやな呼ばれ方かもしれないな。
「セピア様、さっさと依頼を完遂しちゃいましょう」
「そうだね。…本当は、アランが無鉄砲に突撃とかしてくれれば、正当防衛が発生するのに…」
「中々なこと考えてますね」
流石に勝ち目が薄いと考えているのか、いきなり襲ったりはしてこない。
「大丈夫ですか?今拘束をときますね」
それにしても、この拘束といい恐らく飲み物に入れたであろう薬といい…貴族って意外と無法地帯だったりするのか?よく分からないけどさ。
「兄弟で、こうも違うのね…」
「夢を壊すつもりはないんだけど、僕って貴族としてはだいぶおかしな存在だったらしいですよ?」
「そう…アランよりは随分とマシだわ」
「そりゃどうも」
とにかく、ここは居心地が悪い。さっさと帰って報酬をがっつりもらってしまおう。
「セピア様…」
「もしかして僕の考え読まれてる?」
「顔に出まくってるわよ」
マジか。ポーカーフェイスに定評がある(僕調べ)セピア君だと思ってたのに…
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「これからどうする?揉み消せるのかい?」
「問題ない。フリューゲル家は1等貴族家とも関係があるからな」
「へぇ…ただ、恐らくフレンは抜けるだろうね」
「これ以上の人材はいないって言われて慎重になっていたが、別に解雇しちゃいけないわけじゃない。フレン一人抜けたからって大したダメージには…」
「いや、僕も抜けるよ」
「はぁ?何を今更…」
「今回の件で、君と一緒にいるのは危険だと判断した。特にあのお兄さん…敵に回したくないな」
「お前まで…お前まで!あの無能を持ち上げるのか!」
「そうかもね、それじゃあ」
そういってカケルが部屋から出ていく。
「まあ別にいい、二人だからって依頼が受けれないわけじゃない」
面倒ごとが減ったとでも考えればいいだろう。それに…
「この出来事は揉み消され、パーティーには従順な奴だけが残る…結果オーライじゃないか!」
お疲れ様です。
是非、ブクマと評価とブクマとブクマと…
よろしくお願いします。




