第43話 EXダンジョン攻略再び
「あれ、わたし!?」
祭壇の部屋に戻ると、フルクが意識を取り戻していた。良かった……!
「無事だったか。とりあえず、安心した。二人とも、APの件は何とかなった。これで聖槍も使い放題! EXダンジョン攻略も捗るぞ」
「え、もう終わったのですね?」
状況が飲み込めていないフルクは「???」状態だった。そうだよな、気を失っていたし、あとでそれっぽく話しておくか。
「ああ、終わったよ。マルガもありがとうな」
「いえ。わたくしは何も……それより、戻られるのですね?」
「そうだな。モードゥスさんも気掛かりだけど、一旦は戻る。アベオの葉があれば、すぐ帝国に来れるし、まあいいだろう」
「承知しました。では、どうぞ」
葉っぱが配られた。
使用し、EXダンジョンへ帰還した。
◆
物は試し。さっそくEXダンジョンへ侵入しようと思ったのだが、ちょうど向こうからメディケさんとフェルスが帰って来ていた。
なんか元気ないな。
「ダンジョンへ行って来たんですね?」
「おぉう、アウルムくん。そうさ、第一エリアの様子を見に行ったのだが……見たこともないモンスターがウヨウヨしていたな。我々二人では攻略は不可能だったのでね。……そっちは、もしかして問題を解決したのかね」
「そうです。これからさっそく第二エリアへ」
「さすがアウルムくんだ。第一エリアは攻略済みだったか。まあ、こっちは疲れたのでな、フェルスと共に屋敷へ戻り、留守番に戻る」
「お願いします。フェルスもお疲れ」
相当疲れているのか手を振る気力しかないようだ。どんだけ頑張ったんだ……。フルクからヒールを貰い、二人は屋敷へ戻った。
「――さて、行こうか。俺の権限で攻略できたエリアまでは飛べるらしいんだ。小部屋へ向かおう」
「え、そうだったんですか!?」
フルクが驚く。そう、あの遺跡出入口前にある小部屋。あそこから各エリアへワープできるのだ。壁に文字が掛かれていて、本当に偶然発見した。それを説明すると二人は納得した。
「なるほど、あの小部屋はただの小部屋ではなかったのですね。まさか、ワープも兼ねた休憩室だったとは」
意外だったとマルガは楽し気に微笑む。
俺も驚いたけどな。
小部屋に入って、壁にある窪みを探した。
そこに手を当てれば空間転移できる。
「これだな」
「壁に穴が……」
「ああ、ここから転移の魔力が流れているらしい。フルク、マルガ、俺の肩に触れてくれ。移動を開始する」
二人とも俺の肩に手を置いた。
確認し、さっそく『第二エリア』へ!
◆
――第二エリア――
「こ、ここが第二エリアですか」
初めてくるマルガは目を白黒させた。
螺旋階段の向こうには『ボルケーノゴーレム』が約30体。鈍足ではあるが、複数の火属性魔法を放ち暴れている。
「あぁ、この前は一体倒すので苦労した。でも、今は違う……今度こそ第二エリアを制覇する。ひとまず、ここで稼ぐぞ」
「では、経験値・アイテムドロップ率を二倍にしますねッ」
「おう、頼むよ。マルガ」
第二エリアの攻略を開始する……!
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