表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?  作者: 桜井正宗
建国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/100

第27話 本物の勇者

「冒険者のお前等! 話がある……!」



 ざわざわと不満らしき声が飛び交うが、すぐに沈黙。どうやら、俺の話は聞いてくれるらしい。



「お前たちはセクンドスに騙されている! あいつは自身の利益しか考えていない! だから、これからお前たちにあるのは『破滅』しかない。なら、俺に協力しろ。俺はこれから国を作る……この『EXダンジョン』には宝が山ほど眠っているし、金も稼ぎたい放題。だが、人手不足でね……仲間が必要だ。そこで、お前達をその仲間に加えてやる!!

 もし俺についてくる気のあるヤツは名乗ってくれ!! 正式な民……いや、貴族として迎え入れよう。一緒に国を引っ張ってくれ!」



 沈黙に包まれる。


 そして、



「国を?」「そんな事できるのかよ」「あいつは元勇者だ、本当かも」「いやぁ元だぜ? レベル0って聞いたけど」「えー、雑魚じゃん」「無能って事だよなぁ」「そんなヤツについていっても余計に破滅だろ」「やっぱり使えないじゃん」「セクンドスの方は伯爵がついてるって話だぜ」「あぁ、セクンドスは金も女も不自由なくしてくれるつー話だ」「衣食住よりは、金と女だよな」「違いねえ」




 ――ダメだ、コイツ等。




 やっぱり、俺にはフルクとマルガ、それと一時的ではあるがモエニアがいれば十分らしい。となると。




「じゃあ、この話はナシだ。俺は忙しんだ……さっさと帰ってくれ。じゃあな」



 踵を返し、フルク達の方へ向かう。



「ふざけんじゃねえ!!」「あいつばかりズルいだろ!!」「しかも聖女と一緒とかさあ」「あのメイドも美人すぎだろ」「あっちなんか共和国の将軍だろ!?」「なんであの勇者ばかり!!」「ダンジョン独り占めは許されん!!」「やっちまおうぜ!!!」「あぁ、あのクソ野郎をぶっ殺す」「みんな、あのアウルムをやっちまえ!!」




「「「「「うおおおおおおおおッ!!!」」」」」




 約300人が一気に押し寄せて来る。




「馬鹿が……『追放』してやら――――」



 権限を行使しようと思った時だった。



 森の奥から気配が……まて、まてまてまて……。おかしい、これは明らかにおかしいぞ……!




 ドドドドンと飛んできた大きな獣。




『――――グゥゥゥゥゥッ!!!』





「で、でかいです!!」



 フルクがその獣を見て驚く。

 あぁ……これは、これこそが……魔王軍の大幹部だ。この前現れたアレは大幹部じゃなかったんだ。アイツは弱すぎる(・・・・)と思ったんだ。




『グォォォォォォ!!!』




「ひぇぁあ!!」「んじゃこれえ!!」「おいおい、でかい犬が!!」「ちげえ、狼だろ!」「鬼じゃね!?」「悪魔だよ」「なんでもいいわ!!」「逃げろおお」「ぎゃあああああああああ」「うあああああああ!!」



 ――だが、獣は次々に冒険者を襲い、捕食していく。……嘘だろ、バクバク喰われて、地面に血だまりが……。



「いかん、フルク!」



 よかった、マルガが手で目隠しをしてくれている。フルクにはショッキングすぎる。



「アウルム殿……これはいったい」


「あの獣こそ魔王軍の生き残りだ。前にそう名乗ったゴーレムナイトだかが現れたが、弱すぎた。あいつはただ自称していたに違いない。コイツが本物だ」



「大幹部だと……それはまずいな」



 もう50人は喰われただろうか……酷い有様だ。あっちこっちに食い散らかした肉片が飛び散っている。ひでえ……このままじゃ、あの冒険者たちが可哀想だ。




「仕方ねえ、こっちに避難しろ! そして、俺が食い止める……『レベル投げ』ぇ!!」



 ドォォォォンとヒットするレベル投げ。

 巨大な獣はよろめき、地面に体を打ちつけた。どうやらダメージは入ったな。だが、一撃ではない。さすが本物の幹部か。




『……勇者アウルム。本物の勇者がいるとはな』



「獣野郎。俺が分かるのか」



『アァ、分かるとも。セクンドスという若造は勇者ではない(・・・・・・)。あの男が倒した魔王様は魔王様でもないのだよ。ヤツは今頃、偽物の魔王を倒したことに満足しているだろうな』



「……な、偽物!?」



『そうさ、影武者さ。魔王様は今も尚健在。どこかで高みの見物中さ……。勇者アウルム、お前こそが本物(・・)。レベル0の勇者さ』



 ……コイツ、俺の何を知ってやがる……!

もし面白い・続きを読みたいと感じましたら、ブックマーク・評価をお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑☆☆☆☆☆を押していただけると嬉しいです↑
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ