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淫らとキス
夢見心地な星空の下
惑星が並ぶ
君とぼくも並ぶ
旨い酒の芳香に包まれて
温もりの取れない頬に
氷を嚙り
きゅんとした冷たさに
目を瞑り
えへっと
君は笑う
半日ほど
程良く干した魚の半身を
炙らずに君は
どのように食べようと
しているのか
トースターまでは遠い
なぜなら
君の傍から離れたくはない
悩んでいると
酒も止まる
えいっと
気合いを入れ直して
その唇に触れるような感覚で
グラスの縁に口をつける
甘い味わいと
空中に消えていくような辛み
渦を巻いてビッグバンの始まりのような
時空の彼方に
日本の酒という気配が
吸収されていくような
軽さ
まだそこには
生命はない
同じ酒の香りで
君の唇が触れる
ぼくの心の先端みたいな部分に
なにかが生まれるようで
YingとYangが結ばれる兆し
まだ先だけど
この瞬間の繋がりが
肉体を越えて
Happy = 幸せ
という空間を作り出す
テーブルの上の白い花が
ずっと光り輝いて見える
やっぱり
君が好き. . .
です