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突然ですが。

わたしの職業は教師です。といっても資格が必要ない塾の先生。

大学時代教職課程が合わなかったわたしにはぴったりの職業です。

わたしの勤める会社では「講師」ではなく、「教師」という言葉を好んで使います。

ですからわたしもそれに則って、出合い系サイトでメッセージをやり取りするときには「教師」という言い方をします。

この職業はいつからか、「聖職者」と呼ばれているそうですね。

たしかに人にものを教える、というのはどこにも悪い側面が無いような気がします。

汚い大人の世界と違って嘘もハッタリも見栄も必要ないし、「教師」というのはこの国の100%に近い人間が人生のどこかで関わりを持ったことのある数少ない職業です。

さあ、今日も授業が始まります。


「姿勢を正して!」

今日は3年生、数学の授業です。

いよいよ受験が迫っている中、そこそこ目が必死になってきています。

数学の教師というのはいいものです。ホワイトボードに鮮やかに難問を解いてみせる。

このとき背中に刺さる羨望の目ほど気持ちのいいものはありません。

特に最前列、成績上位層の目といったらなりません。

正直このクラスで未来に期待ができるのはこの子達くらいです。

でも最後列の子まで丁寧に見てあげます。これがわたしが人気教師である秘訣です。

最後の小テストを終え、チャイムと同時に授業を終わります。

数名の質問を片付ければ今日の本業は終了です。

校舎を清掃して、本日の報告を終えれば終了です。

今日は土曜日。本番はここからです。

塾業界の休みは日曜日と月曜日。つまりここからがわたしの華金なのです。


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