第二話 変わってしまったものはしょうがない………では済まされない
さて、入れ替わった二人はどうなったのか！？大して進まない第二話です………。これからは取りあえず一日一話を目標に頑張ります。
その時、消火器を持った先生が駆け付けて来た。
「そこの生徒、大丈夫か！？」
「「は、はい………」」
余裕で大丈夫じゃないけどね。
文化祭はそのまま中止になり、全員すぐに下校になった。
そしてその帰り道。俺(体は涼子)は、涼子(体は裕人)と一緒に帰っていた。もちろん告白どころではない。
「本当に………入れ替わっちまったのか」
「そ、そうみたい………ね」
「これからどうすりゃいいんだ………」
「取りあえず、家に帰らないと。もう時間も遅いし」
「そうだな………って俺は牧野の家にか！？」
「だってそうするしかないじゃない」
「ああ、分かった」
幸い明日は文化祭後の振替休日だったから、俺は明日牧野と会ってこれからのことを相談することにして今日は別れた。
「ホントこれからどうなっちまうんだよ………」
今の俺にはひたすら悩むしか無かった………。
しかし時間は待ってくれるはずもなく、
俺はいつの間にか牧野の家に着いていた。
「うーむ」
そんな簡単には入れないよな。やっぱ好きな女子の家だし。でも今はこの体だし、家には帰らないと………
「入るしか、ないよな」
ガチャリ
家に入ってすぐ出て来たのは、牧野の母親だった。
「あら涼子、お帰り。文化祭どうだった？」
そうか、俺は今牧野涼子だったな。ってどういう風に話したらいいのかわかんねぇぞ！くそっ、聞いときゃ良かった………。
「どうしたの、涼子？そんな難しい顔して」
「ううん、なんでもない」
「それならいいんだけど………。さ、早くお風呂入ってきなさい」
「う、うん………ってえぇっ！！？」
「どうしたの？」
「ううん、何でも………」
「それなら早く入りなさい。お風呂冷めちゃうわよ」
「う、うん………」
おいおいおいおい！！！どーすんだよ！！！でも入らないといけないしな………。でも、でも！！！牧野の…その………ハダカを………直接………見るなんて………
「早く入ってきなさいよー」
ええい！！！もうこうなったらしょうがない！！！風呂でも何でも入ってやる！！！
こうして裕人(涼子？)は、未知の世界へ挑んでゆく………。
続く
