第十二話 学生ですから、テストはつきものです
今回からテストの話題です。何話か続くかと思います。それではどうぞ。
朝、いつも通りに涼子と一緒に学校へ向かう裕人だったが………。
裕人「ま、牧野?」
涼子「………」
裕人「どうした?牧野。
俺に出来ることがあれば言ってくれ」
涼子「………うん。ありがと」
裕人「で、どうしたんだ?」
涼子「今日、音楽の授業あるでしょ」
裕人「ああ。………あっ」
(そういや牧野、音楽が凄い苦手だったんだっけ)
涼子「そうなの………。だから、どうしたらいいか………テストも近いし」
(あ、そういや中間テストの音楽って独唱だったな………)
裕人「取りあえず、今日はなんとか目立たないようにやってみようよ」
涼子「うん………」
とは言ったものの実際は上手くは行かず、いざ授業が終わると、クラスのみんなからは少しずつ戸惑いの声が………。
生徒A「今日の裕人、なんかおかしく無かったか?」
生徒B「ああ。あんなに歌上手かったのに」
そしてその日の帰り道。
涼子「はぁ………」
裕人「べ、別に大丈夫だって!………な?」
涼子「あたしのせいでゆーとの成績を下げることになったら………あたし………」
裕人「だ、大丈夫だって。
テスト前だから音楽室開放されるって先生も言ってたし、練習しような?」
涼子「う、うん。………ありがと」
裕人「べ、別に礼なんていらねぇよ」
そして、このムードの良い場面で裕人が発した言葉とは!?
裕人「あ、あのさ牧野」
涼子「なに?」
裕人「代わりに、勉強教えてくれないか」
涼子「いいわよ!」
このセリフって合ってるのか?by裕人
次回、波乱のテスト勉強へ………
続く
次回テスト勉強スタートです。なんだかんだで裕人が足を引っ張りそうな気がしますが………。ではまた次回。