第一話 はじまりは突然に
初投稿です。稚拙な文章で申し訳ありません。ゆっくり連載していきますので、お付き合いよろしくお願いします。
*この物語はフィクションです*
今日は待ちに待った文化祭の日であった。
「裕人、本当に大丈夫か?」
そう聞いてくるのは、親友の浩二である。
「ま、まあな」
俺はしどろもどろにしか返事ができなかった。その理由は…
告白。
おそらく多くの人間が経験すること。好意を持つ相手にその想いを伝えること。それを俺は今から行おうとしていたのだ。
やがて日が暮れ、キャンプファイヤーが始まった。そこで俺はなんとか目当ての方を誘うことに成功したのだが………。
「ゆーと、どしたの?いきなり」
真顔でそう聞いて来るのは、俺が想いを寄せるその人、牧野涼子である。
「あ、あのさ」
「なに?」
「へ、変なことを聞くけど………」
「どしたの?あたしたち小学校からの仲だし、別にそんな緊張しなくてもいいわよ」
いや、そういう仲だからかえって聞きにくいわけで………
「ま、牧野ってさ」
「なに?」
「そ、その、付き合ってる人とか、いるのか?」
やっとのことで言ったその言葉に対して、返事はそっけないものだった。
「なによ今さら。あたしには今まで彼氏なんかいたことはありません。ゆーと、もしかして私に告白しようとしたのかな?カワイイなぁゆーとは♪」
言われてしまった………。俺の告白のタイミングが………。
「べ、別にそんなんじゃねぇよ。ただ聞いてみただけだ」
「そっか。じゃあたし友達に誘われてるから、またあとでね♪」
「お、おう。またな」
と、その時だった。
キャンプファイヤーの火が近くの木に引火し、二人に近付いていた。
「牧野、危ないっ」
「え?ゆーと…きゃっ」
ゴンッ!!!
「痛ってぇ……ってあれ?」
「え、ゆーと?……ってえっ?」
「もしかして俺たち………」
「「入れ替わった?」」
続く
かなり強引な展開ですが、多分これからもかなり強引に続いていきそうです………。