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Ⅵ
昼を過ぎたあたりで、2人は昼食を食べに席を立ってしまった。なんでも、デュークの奢りなのだとか……
「うーん。やっぱり、エマにはクライスさんかなぁ。デュークさんは頭がよさそうだからなぁ。エマはああ見えてアホな子だから、デュークさんとは釣り合わないかなー」
ペンで頭を掻きながら、レイチェルはしみじみと言うと、グラスに刺さったストローでジュゴゴゴゴォと音を立てる。
すると、
「お呼びですか?レイチェルさん」と、ウェイトレスがピョンピョンと跳ねるようにやってきた。
「相変わらずサフィちゃんのおっぱいは揺れるねぇ~」
上体の抑揚に合わせて上下する胸元を舐めるように見ながら、レイチェルが恒例のセクハラをした。
「もうっ、レイチェルさんってば、セクハラ禁止です!」
トレイで胸元を隠しながら顔を赤らめて言うサフィニア。
「むぅ、隠してるつもりで隠しきれていない、そのけしからんおっぱいをどうしてくれようかっ!」
そう言うと、レイチェルはトレイをひっぺがし、サフィニアに襲い掛かったのであった。