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カブラギ君、異世界で裸族になる。  作者: 貴船 俊之輔
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【第1.5話】 ラミア独白

ラミアちゃんの独り言です。彼女の名前はティナちゃんです!

お気に入りのキャラです。


『はあぁ。つまんない! つまんない! つまんない!!』


『どこまで行っても森の中じゃないのぉ!』


『誰ともめったに出会わないしぃ……』

 

『出会ったら出会ったで、アタシを見るたび逃げて行くしぃ…』


『あぁーなんか、むかつくぅ!』


『こちとら、出会いを求めて旅してるんですけどぉ。』


『ちっとも、素敵な出会いがないんですけどぉ。』



『………あれ? ここ、さっきも通ったような…』


『ききき、気のせいよねっ! きっと、気のせいよねっ!』


『……でも、この亀みたいな石…3回め…だよね……』




『あああああっ! やっぱりアタシ、迷っちゃてる?』


『ヤバい? ヤバいよね? ヤバすぎよねっ!』


『あああん! アタシ迷子になっちゃったあぁ!!』


『どうしよう! アタシどうしよう!!』


『アタシ死ぬの? 死んじゃうの? ひとりさみしく死んじゃうの?』


『イヤああぁ! それだけはイヤああぁ!』


『助けてえぇ! アタシの運命のヒトぉ! 白馬の王子様ぁ!』




『……はあはあ。落ち着け、落ち着くのよアタシ。』


『……きっとアタシ、疲れているのよ。』


『……うん、そうよ。一晩眠ればダイジョーブ。』


『……あ、なんか良さげな空き地があるっ!』


『……うん、前にも見た気がするけど、気のせいよね…』


『今日はここで休もう……。もう気温も下がってきたしぃ。』


『とりあえず、火を焚かなくっちゃあ。』

 

『えと…火打石どこやったっけ?』



 

『ふああぁー。あったまるぅ! やっぱ、焚き火は最高よねー!』


『よしっ! 体温高いうちに水浴びしなくっちゃ。』


『……うーん。誰もいないわよねぇ。ここで脱いでっちゃえ!』


『荷物も服も、盗られたりしないよねっ?』


『あっ……そういや、この1カ月ほど、誰とも出会ってないんだった…』

 

『ぐすん……。盗まれるはず、ないんだよね……。』


『……はっ! ダメよ、めげちゃダメっ!』


『なんのために、ラミアの里から逃げだしてきたのよっ!』


『未来の……旦那様を見つけてやるんだからっ!』


『そうよっ! とっとと永久就職先、捕まえるんだからっ!』


『ちゃっちゃと水浴びして、ちゃっちゃと休もうっ!』


『うんうん。夜更かしはお肌の敵よねっ!』




『ううぅ。……川の水って、冷たいよぅ…。』


『寒いよぅ……つらいよぅ…。』


『早く……早く……火にあたりたいよぅ…。』


『……あれ……あっ!』 


『えっ!? ヒトだっ! 女だっ!』


『なんでっ? なんで、なんでっ!?』


『あっ!? け、剣を出したっ!!』


『ちょっ、ちょっと待ってよぉ!』


『アタシ、悪いラミアじゃないよぅ!』


『ちょっとぉ、ひとの話ききなさいよぉ!!』


『こらああぁ!! ひとの話をきけええええぇ!!』




『えっ!? なんかアタシの目の前に、魔方陣できてるんですけどっ!』


『なんか……ちょー怖いんでですけど!』


『ひやぁ! なんか光ったぁ! ちょー眩しいんですけどっ!』


『……へっ!? 何っ!? なんなのっ!?』


『アタシの目の前に…急に…男が…現れた…?』


『て、てゆーか……こいつ服着てないんですけどっ!』


『すっぽんぽん、なんですけどっ!』


『あれっ? こいつの視線がゆっくり下に向かってるんですけど。』


『……なんか、アタシの体、凝視されてるんですけど。』


『………。』


『………ああああぁ!!! アタシもハダカだったああぁ!!!』


『は、は、は…恥ずかしいんですけどっ!』


『とっても、恥ずかしいんですけどっ!!』


『……な、なにっ!?』


『こいつの体から、な、なんか生えてきてるんですけどっ!』


『……なんか成長してるんですけどっ!』


『ここ、これって、もしかして、もしかしてっ…!!』


『ひやああああああああああああぁ!!』




『……あれっ、目の前が……なんか……』


『……かすんで……き……た……。』





こういうのって、書いてて楽しいです。

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