表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

老人は転生して赤子返りする

何も見えない。だが何かが視える

目の前は真っ暗なのに脳内になんらかの映像が流し込まされる、というべきか

だが映像が流し込まれるのに映像が何なのかわからなかった

自分に何が起きているのか分からなかった



突如金属音に似た音が響く!頭の中に大音量で流し込まされる!

声が出そうになった、出ない、いや出せない!

声が出せない!

金属音はどんどん増幅されていく

頭が割れる・・・!



金属音は鳴りやむ

消えた、金属音が消えた

頭痛はなくなった。いや飛んだ

痛みが吹き飛んだ



----------------------------



頭が回らない

明るさが分かる。だがなにも見えない。目の焦点が合いにくい

手がうごく。だが何もできない

うごくだけでなにもできない

耳にはなにもきこえない。だが鼓動をかんじる

呼吸は出来る、だがつねに水をのんでいるようだった。なぜかくるしくない

すごくここちいい

あったかくて、はらもすかなくて

なぜかあんしんできた。ずっとここにいたい、とおもってしまった



------------------------



もうどれほど日がたったかわからない

少しだけ頭が動き始めた

外がやたらと明るい。あの悪夢のような耳鳴り以来だ

自然と目が覚めた

なぜかわからないがいつも響いていた鼓動が少し弱い気がする

なぜだろうか

だんだん目の前が明るくなる

何が起きているんだ?

突然上側から下側へ視界白く切り開かれる

なにかグレーに輝くものがへその辺りを切った!

へそに何かが繋がっていたことを始めて認識した!

大きな大きな何かが自分を包み持ち上げる

手だ!あれは人の手だ!巨人のごとき手である!

黒と白の視界の中で人をなんとか認識できた

自分の五倍ものでかさの人である!

自分は地獄にいるようだと認識した

幽霊よりキチガイが怖い、などと昨今ささやかれるが巨人のほうが数倍怖いと訂正させてもらおう!

巨人が私に微笑みかけた

私は卒倒した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ