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勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
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最大の収穫は、お友だちだった。


同じように、シャドに攻撃する。

爆裂魔法、ゴートの忍術、ロゼの一撃!

そして、今回は、リュウの踏み込みが強い。

危険を省みず、お願いを聞いてくれている。


でも、

「ああああヴぁー、うっとおしいですわぁー」

シャドから魔力の発散が、衝撃波がくる…


ラウルの、魔力も尽きたのか、防御フィールドが剥がれる。

みんな吹っ飛ばされた。何とかアリアさんだけは、守れた。

ラウル、良くやった。ヒーラーの保護は大事。

私のこと、守ってくれなかったけど…

まぁ、なんとか立てる。

「みなさん。大丈夫ですか?あぁ、回復が間に合わないっ。リュウ様!」

「アリア、落ち着いて。大丈夫だから…」

「私より、お兄ちゃんを、前衛を先にお願いします。」

「エリカちゃん。ごめんね。」

私も傷ついてるけど、リュウとロゼに先に回復魔法をかける。

シャドが魔力を溜めている間に、

回復を間に合わせないと。


踏み込みすぎたか、リュウのダメージが大きい。


「うぅ、ダメか!」

「お兄ちゃん!諦めちゃダメ。お兄ちゃんが諦めたら…」

「そこで試合終了ですよ!ってか」

先生?こんなときに、いや、こんなときにだから冗談言うんだ。

成長したな、リュウ!


私が、生命力を魔力に変換したら、多少は足止めできるかな?

…死んじゃうけど。

「お兄ちゃん!エリスに、私がバラして良いって言ってたって」

「何を?」

「ん、私の秘密!!」

妹じゃなく、父親としても、君のこと見守ってたんだよ!


みんなの前に立つ。

決意は揺らぐ、でも、、この数年、楽しかったよね。

学園生活も、楽しかった。

エイタでいたとき、気付けなかったことにも気づけた。

そう、愛の力だよ。

リュウも立派になった。もう大丈夫だ。


「エリカっ、待て!」

お兄ちゃんはまだ回復中だよ!動いちゃダメ。


傷付いた体を引きずり、数歩進んだ。大きくなったシャドと相対する。

「あら、ダメよ。あなたは殺せないわ!」

シャドが言う。シャドには、殺されないかもしれないが、これをやると死んじゃうかもしれない…

「私が死んでも、リュウがいる。」

生命力を魔力に変換しようとした。意識が遠くなっていく。

ダメ。しっかりしないと、絶対零度で凍らせれば、勝ち目はある。私の望む世界にはならないけど、魔王はここで止める!


衝撃を受け、目線が空転した。限界で無理だったの?いや、誰かに吹っ飛ばされた!

「エリカっ、死なせない!」

「後ろで、待ってろ、俺が…俺たちが何とかする」

ロゼとラウルだった。ラウルの防御フィールドが復活している。

「ラウル、魔力が…」

「おう、あっち見てみろ!」


指された方向を見ると、学園のみんながいる。


「リュウ様頑張って!」

「ロゼ様、しっかりしてー」

「ラウル君。いけるよー」

あの貴族3人娘を初めとして、学園のみんなが手をこちらにかざしている。


魔力が戻ってきている。おお、力がぁー、溢れてくるぞー!


「私たちの、研究の成果ですわー」

「私たちも、エリカちゃん達と一緒に戦いたかったのです。」

「でも、私達、力不足で、だから支援魔法の研究をしていましたのよー」


学園長代理の先生が言う。

「この子達は、不可能と言われた魔力変換の魔方陣を作ったのです!」


「ロゼ様とリュウ様のために!」

「エリカちゃんとゴート君のために!」

「アリア先輩と…ラウル君のために!」


「「「魔方陣ができましたの‼️」」」


凄いな、やっぱこいつら最強だったな。

でも、学園のみんなまで…


「エリカちゃん。頑張って!」

「俺の魔力も使ってくれ」


みんな、ありがとう。

この姿になって、一番の収穫だったな。

こんなに沢山の友達ができた。

エイタの時は、いなかったから…



魔力が全快した。

数人の学生達が倒れてしまっている。


ラウルがシャドの攻撃を防ぎ、ロゼがダメージを通している。

勇者の剣じゃないと致命傷を与えられないが、戦闘を維持できている。


リュウの治療も終わった。


杖を握りしめる。

「お兄ちゃん。行くよ!」

「あぁ、エリカを信じて突っ込むよ!」

「うん、信じて!」



今、私が出来る最大の魔法。絶対零度の魔方陣を描く。

単純な魔方陣。でも、この姿になって、一生懸命やって完成させたんだ。やるよ!


すべての魔力を込めた。






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