対ドラゴン
ここからドラゴンの山へは、徒歩になる。
1日歩き続けたところで、山の麓まで来た。所々に採掘者のための小屋があり、休み休み進むことができて野宿も避けることができた。
山へと足を踏み入れると、魔物たちの活動も頻繁になる。
火トカゲの群れを、氷結魔法で倒していく。
「効果は抜群だー!」
テンション上がりました。爬虫類の火属性なので、氷系魔法の効果が凄いです。
「エリカっ!私たちにも少し残しておいて。この剣の切り味みたいし。」
魔物退治を料理みたく言うの止めようね。ロゼ!
「わかった。でも、ドラゴンもでっかいトカゲみたいなもんだから、コレ効くかもね!」
また、氷結魔法を使う。出力下げて魔力温存しても、効いてる。で、止めは、ロゼ達の一撃!
というスタイルに変更。魔力を温存できるし良い感じ。
山を登るにつれて、魔物の数は減っているものの、大きくなってきた。同じ火トカゲでも、強くなってくる。
「倒しがいがあるな!」
ロゼさん。倒しがいって何!
「油断はするなよ。エリカ、氷結魔法で削りを引き続き頼む!」
流石はお兄ちゃん。的確な指示。
「はいっ。どんどんいくよー!」
山の中腹くらいまで来た。近くの魔物を殲滅して、休憩をとる。ゴランさんに教えてもらった冷気については、探りながら来ているが、見つからない。
「グャオーン」
ドラゴンの鳴き声が、聞こえてくる。
「もう少しだな。作戦としては、まずエリカの氷結魔法をぶつけて、弱ったところを、僕らで斬る。ブレスについては、ラウルが守る。ブレスは溜めがいるはずだから気配感じだらラウルの後ろに避難。ゴートは、イレギュラーの対応頼む。」
「「了解!」」
山の頂上までもう少しのところで、巨大なドラゴンはいた。
「グオォォォー」
咆哮を聴くと、凄い圧力、畏縮してしまう…
「くっ、エリカっ。先制するぞ。行けるか?」
「はいっ、お兄ちゃん!」
氷結魔法の魔方陣。魔力を込める。
「ゴォォォー」
気付かれた?ブレスか?
ブレスに相殺された?
「くっ!もう一発!」
と、思ったんだけど、先にブレスが来る。溜めは要らないのか?
「後ろに下がって!」
ラウルが叫び、防御フィールドを展開…
「ゴォォォー」
「うおぉぉ!」
ドラゴンの咆哮とラウルの叫びが重なる…
「防ぎきったか?この盾が無いとまずかったな!」
「エリカっ、もう一度。」
「もう、やってる…」
もう一度、氷結魔法を展開。
「えいっ」
今度は、ドラゴンが防御フィールドのようなものを展開した。
「防がれた!ただ、少し隙ができたな。ロゼ、行くぞ!」
キンッ
リュウとロゼの剣戟は、ドラゴンの厚い鱗に守られている。
「くっ。ダメか。うおぅ」
ドラゴンの尻尾の攻撃を、リュウは間一髪かわす。
「ゴォォォー」
やばっ。もう一度、ブレスがくる!
ラウルの防御がギリギリ間に合い、致命傷は避けれたものの、みんな吹き飛ばされた…
「回復させます。」
アリアさんもダメージ受けてるけど、リュウが庇っていることと、ローブのお陰か一人だけ立って、皆に回復魔法をかけている。
陣形を立て直す。
「ブレスは連発できるようだが、うち終わると一定期間打てないようだな。」
ゴートが分析する。
「しっかりと防御体制がとれていたら防げると思います。」
と、ラウル。なら戦闘の維持は可能か…
ふと、左側から涼しい風が吹いてくる気がした。ゴランさんが言っていた冷気なら、この先に木があるはず。
「お兄ちゃん。ちょっと抜けて良い?」
「ダメだ!…と言いたいところだが。何かあるのか?」
詳しく説明している時間はないな。
「すぐ…1時間、ううん、できたら30分で戻るよ。あっちに冷却の木がある。」
冷気が来ていると考えられる方向を指差す。
リュウは少し考えて、
「よし、じゃあ、その方向へゆっくり守りながら下がっていくぞ。守り固めれば、何とか戦闘を維持できる。ラウル頼むぞ!」
リュウ達はドラゴンに向き合い牽制して、その隙に私は、冷気の元を辿っていった。
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