女の子の嗜み
固まってしまった…
女の子としての経験値は、たかだか2年程度。
こういう時、どうしていいかわからない。
この、シリをさわっているオッサンにビンタしていいものか、チカンと叫んでリュウに入ってきてもらうか…
「ちょっと、やめてください。」
でたのは、声ににならないほどのか細い声での抵抗…
…泣きそうです。
「すまん。見かけによらず。うぶなのだな。もう、生娘でもあるまいに。」
そんなことまで分かるのか
「いえっ…」
「まぁ、お詫びと言うかお礼に良いこと教えてやる。」
お礼ってなんだよ!
「うぅっ、何でしょうか?」
「あの山に行くなら、どこかに冷気を感じる場所がある。その奥に、大木があるはずじゃ。その枝を一振りもって帰ってこい。杖を作ってやる。」
「その枝で作った杖は?」
「あぁ、冷却魔法の助けになるじゃろう。礼じゃからただで良い。ちょっとだけその…」
胸の方に視線を感じる。
「それが私が納得する良いものなら…」
「おぉ。良いか。揉みしだかせてもらうぞ!」
「タッチだけです!それ以上はダメ。服の上からですよ。」
「ケチっ。仕方がない。それで手を打とう」
オッサンと固い握手を交わした。
「あのー。」
アリアさんだ。
「私の身体はどうしていただいても構いませんので、リュウ様に。」
オッサンが答える。
「お嬢ちゃんの身体に一番興味があるのは、間違いないんじゃが…」
「何でしょうか?」
「あの小僧の武器。あれは…。ワシの手に余る。出来ることは、ワシにはない…。残念じゃが…その胸、心ゆくまで好きにしたいんだが…」
オッサン、意外とマトモなのか…お構いなしに手を出す訳じゃないんだ。
「お嬢ちゃんは知っているのか?あの武器?」
「あの武器は、勇者の武器です。お兄ちゃんは、勇者エイタから引き継ぎました。」
「勇者の?じゃあ、あの忍者の小僧はやはりそうか…では、協力しよう。魔王は倒しておかんとな!」
オッサンは奥に一度引っ込み、剣を一本持ってきた。
「それとコレ持ってけ。忍者のにいちゃんがいただろ!」
少し小さめの剣。コレ、日本刀?。小振りではあるが。
「うっ、重いっ!」
「私が持つよ。」
軽々とロゼが持ち上げる。
「ロゼ。ありがと。」
「いろいろとありがとう。その…」
名前聞いてなかった。
「ゴランじゃ!」
「ありがと、ゴランさん。」
ホッペに軽くキスしてあげた。
「ほほっ。ありがとさん」
照れてる!攻めには弱いタイプだな…
手が再びシリに伸びてくる気配。
ピシッ。
「調子に乗らないの!」
はたき落としました。正しい?女の子の対応ができた気がする。
代金は実費のみで良かったらしい。
あとドラゴンの素材を分けることで話がつきました。
店の外に出るとリュウ達が待っていて、
「どうだった?変なことされてないだろうね?」
「変なこと?また、このお兄ちゃんは、変な妄想してぇ」
「いやっ、妄想じゃなくてだな。心配で…」
「大丈夫だよ。アリアさんには指一本触れてないよ」
「えぇ、わたくしは、何も…」
「私たちは…ねー」
ロゼと向き合って笑う。
「内緒ってことで。」
「それはともかくゴート。コレもらった」
もらった刀をロゼが渡す。
「コレ…」
ゴートは受けとると、鞘から刀を抜いてみる。
…キレイ…
見とれてしまう美しさだ。
「コレ。あれ、うん、やっぱり村正だ。どうしたんだコレ?」
「だから普通にもらった。」
ゴートは店に飛び込んでいく。
「男に用は無いと言っておろうが!」
ゴランさんお叫び声。ゴートは、早速追い出されている。追い出されたゴートは、深々とお礼をしている。それほどの貴重品だったのか…
「そんなに凄いものなの?」
「あぁ、この世に2つと無い銘刀だ。こんなところに合ったなんて…」
「こんなところで悪かったな…」
中まで聞こえていたようだ。ゴランさんが出てきた。
「それは預かりものじゃ。お主に返すだけのこと。その昔ローザ様には助けていただいた。お主、ピーターとローザ様の息子のゴートじゃろ。お主がまだ小さい頃、ワシとは、会ったことあるんじゃよ。」
「あまり、よく覚えてないですが、ありがとうございます。」
情けは人のためならず。ってことかな。
ピーターが、信頼できる鍛冶屋のゴランさんに預けて手入れしていたらしい。
ロゼにも、とりあえずの武器が手に入り、戦力アップです。
明日はいよいよドラゴンに挑むのだ!
武器が揃ってきました。




