15歳位なのかな?
思い返してみると、この体になって3年近くになる。
学園は、日本で言う中学生位だから、今は中2病のど真ん中か…
最初10代前半だと思っていたこの体も、今は、10代中盤で成長著しいんです。
小さかった胸も、まあまあになりました。アリアさんには遥かに及びませんが…それなりなんじゃないかと思います。カイも誉めてくれたし。
と言うわけで、昨日は満足していただけたのではないかと…
えっ、私っ?私は…もう、あんなの知っちゃたら、戻れなくても良いかなぁ。
「じゃあ。きっとまたすぐ会えるよ!」
最後にキスをして、カイは北へ旅立ってしまいました。
私たちは、リュウ、ロゼ、ラウル、アリア、私の5人になり東にある修道院を目指すことになった。ローザ先生が着ていた法衣があるらしいので。
馬車での移動となる。
アリアさんとリュウ、昨日までとは、少し雰囲気が違っているように感じる。上手くいったのかな。
「アリアさん。どうでした?お兄ちゃん優しかった?」
二人だけに聞こえるように話す。
「えぇ、あの、急にアレが来てしまって…」
「あぁー。そうなんですが。」
「でも、まぁ、その」
なんかしらの進展はあったと…
「エリカちゃんに教えてもらった通りに、尽くしましたわ。」
そっか、残念だけど、まぁ、良かったね。
3日程馬車に揺られていると、修道院のある町についた。
宿を探して、食堂にで腹ごしらえをしてから修道院へ向かうことになった。
ご飯をみんなで食べていると
「やっと来たな。母さんから連絡あって、ここで待ってたんだよ。」
懐かしい顔だと思ったらゴートだった。忍者の装束とは言わないまでも、動きやすそうな布の生地の服を着ている。
「ゴート!修行どうだった?強くなった?」
ロゼ。久しぶりに会った恋人…まだ恋人ではないか。でも、思い人に強くなったは無いと思うよ。
「ロゼ。久しぶり!強くなったぜ。父さんより筋が良いって褒められたんだ。」
ほぉ、それが本当ならすごい。
「半年で忍者の称号をもらったよ。里始まって以来の快挙だって!」
マジすごいよ。頑張ったんだね。ロゼのテンションが上がってる。
「今度、相手してよ!」
「あぁ、是非。学園に帰ったらやろう。順位戦なら安全だしな」
「うん。負けないよ!」
「俺も、一度は勝ちたいよ。…好きな奴に一度も勝てないのは嫌だしな」
後半部分は小声過ぎて誰にも聞こえなかったよ。
「そうだ。父さんに教えてもらったことなんだけど…」
「何?」
「…ロゼ!!ちょっと見ない間に…うん。綺麗になった!」
「何それ。」
ロゼはキョトンとするものの、満更でもない感じだな。黙っちゃった。
「アレでしょ、久々に会った女性には、まず誉めることってヤツ?」
心当たりがあるので私が聞いてみた。
「おぉ、それそれ。まぁ、父さんが言うには、四六時中誉めること。らしいんだけどね。」
ピーターがローザに行った作戦の一つ。ホメホメ作戦だな。失敗していた気もするけどね。
「ゴート!ここにも、可愛い女性が二人もいるのに!!」
「あっ。でもお前ら、付き合ってる奴いるじゃんよ!」
…確かに。
「ゴート。アリアのことは、誉めなくていい。僕がちゃんと言うから…」
リュウが言うと、アリアさんは期待の眼差しをリュウに向ける。
「リュウ様…」
「アリア。その、あの、…あー、ゴート!人前で恥ずかしくないんかい!」
「リュウ様。無理なさならいで大丈夫ですわ。」
あーぁ。言えよな、それくらい…
修道院は、外来客に関しては、女性しか受け付けていない。
リュウ、カイ、ゴートは魔物退治のクエストを受けて、時間を潰すようだ。ロゼも付いていってしまった。
修道院の扉をたたく。
「失礼いたします。ハートランド公爵三女のアリアと申します。」
アリアさんは、三女だったんだ。初めて知った。
祝日なので2話目!




