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勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
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肝だめし。


最近、いろいろあって忘れているが、こんな姿になった最初の目的は、青春を楽しむことだぁー。


と、声を大にして言いたい。


海水浴もキノコ狩りも、他にもいろんなイベントは、ほとんどが魔物退治だった。あの祭りは、うん、お祭りは良かった。

今、隣で歩いている長身美人へと成長を遂げているロゼのせいなんだけど。祭りの時は、ロゼ居なかったし。


じゃあ、反対のことをすればどうだろう。

目的を魔物退治に行くとして、肝だめしという青春の1イベントを盛り上げるのです。多分、カイが付いて来てくれるのもこれが最後なんだし。


だから、盛り上げて行きます。

お墓への行き道で、歩きながらだけど。

「でね。その日は帰りが遅くなって、夜道を歩いて帰ってたんだ。」

まずは、怪談でしょう。

「後ろからコツッ、コツッ、て誰かが付いて来ている足音がするの。」

「エリカ。危ないから、夜道を一人で歩いてはダメだよ」

リュウが挟んできた。

余計なこと言わんで良いよ。お兄ちゃん!

「まぁ、そうなんだけど。。誰かいるのって後ろを向いても誰もいない。」

ロゼが唾を飲み込む音がする。効いてきた?

「何度か、後ろを確認するんだけど、やっぱり誰もいない。でもね。確認する度に足音が大きくなっていくのね。」

少し間を取ります。

「コツッ、コツッって言う足音。すぐ後になにかいる気配がする。振り向いても誰もいない。やっぱりおかしい。…でも、誰もいない。前に向き直して、急いで帰ろうと思ったんだけど…」

みんなが黙って緊張していくのがわかる。

「向き直したらそこにぁ」

「ぎゃー。もういい、もういいよ。エリカお願いっ」

ロゼの叫び声でみんなビックリしてしまった。

「もう、ダメだよ。ロゼ!オチが言えなかったじゃん」


他にも2、3怪談ネタを披露したんだけど、全部ロゼに邪魔された。まぁ、こんなのもアリだね。

で、ドーゼンバルフ家のお墓についた。そこは、禍禍しい雰囲気を醸し出していた。


入り口からは、スケルトンやグールなんかのアンデットが溢れ帰っていた。

「前の魔王との、戦いの時のアンデットだろうか?アリア、浄化できる?僕も手伝うから。」

リュウが指揮を執る。

「わかりました。やってみます。」

アリアさん。声もきれいだ。

「ロゼ。カイとラウルは攻撃を受け止めて、浄化魔法の時間を稼いでくれ。」

「「はいっ」」

ロゼが返事しない。ので話しかけてみる。

「あれも魔物なんだし。いい感じなんじゃない?」

「あぁ、スケルトンなんかは、まだ大丈夫。な気がする。」

うん、その調子!


戦いは、ロゼの動きは悪かったものの、雑魚相手ならカイも十分戦え、というかソーディアムで実戦積んで、すごくレベルアップしてる。ラウルは期待通り、アリアさんの浄化魔法の時間を稼いでいる。範囲、威力ともに申し分ない。リュウも浄化魔法でアンデットの数を減らしている。


みんな成長してる。凄いな。

私は、魔力が少し上がっただけなのに…


本当は、この時期に魔力が数倍に上がっていて、エリスの魔力を量だけは越えていたことは、後でわかった話。この時期の私は、進まない魔法の研究とカイと離れている寂しさ、体がどんどん変わっていく(性徴期だったみたい)戸惑いで、なんだかグチャグチャだったのね。


アンデットは、ほぼ全滅させたんだけど、アリアさんでも浄化することのできない個体がいた。


どこか、ラウルや伯爵の面影がある。大きな盾を持っていた。


「あの盾は?えっ、もしやお爺様?」

ラウルは、戸惑いを隠せない。

「父上から聞いている。私が憧れ続けたお爺様に違いない!!」











昨日は飲み潰れてしまいましたっ。

…頭痛い…

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