素直に応援できないの!
まずは、
「エリカっ。なぜここに?」
アリアさんの個室に突入したら、やっぱりリュウがいた。
なんか、ササッと動いて、取り繕って、気まずい雰囲気。
あー。これかなナニかしようと。綺麗なアリアさんをー。
ダメダメ。まだはやいよ。
「お兄ちゃん。そんなことしている暇ないよ。みんなの武器探しに行くんだよ。」
「みんなの武器って?」
とリュウが言っきた時、首根っこを誰かに捕まれて、後に下がらされた。
「すみません。明日、ゆっくり話しますので…。ごゆっくり。」
「なんでいきなり行っちゃうかなー」
カイに言われる。
「いやっ、善は急げと…」
「またワケわからんことを…。ずいぶん見た目は変わったけど、中身は、全然変わってないっ。」
カイが笑う。昔の話かー。
「そういえば、昔から私が突撃して…」
「僕たちが、後から追い付いて…」
「ケツ拭いてくれたね。」
「かわいい姿と声で変なこと言わない。」
…えへっ。かわいい、だって。照れてると
「なに赤くなってるん?」
「だってかわいいって。言ってくれるぅ。」
あ、でも、もう、イイです。満足しましたから。
「ま、なんだ、息子の恋。邪魔するなんてサイテーの親だよ。」
確かに…。まぁ、自分のこと棚にあげて、何言っているんだろ私。
「そうだね。今日は泊まっていく?」
「あ、でも、ロゼも帰ってくるよな?エリスの時の家に帰るよ。」
あ、行っちゃう。せっかく一緒にいられるのに?
さっき思ったことなんかすぐ忘れのよ。
「私も…私も行って良い?」
次の日、寝不足と半端ない疲れの中、みんなを呼び出して話をした。食堂で朝食を食べながら、装備を揃えていく旅に出る話をする。
リュウも若干疲れた顔してる、アリアさんは、いつも通り美しい。うーん、どうだろう、やったか?
お父さん、気になるよ!
リュウをはじめとして、アリア、ロゼ、ゴート、カイと私。
バラックとローザ、ピーターにも来てもらった。
例によって、ラウルを呼ぶのを忘れていたら
「朝からみんな、お揃いでどうしましたか?」
「あ、」
忘れてた。までは言わなくても良いよね。
「ラウル君の装備を強化する話してるの。ここだよ」
近くの空いた席に案内する。普通に朝ご飯を食べに来ただけらしい。
「みなさんが、学園を離れるのは残念ですが、私は賛成です。」
ローザ先生。
「修道院には、私からも手紙を書いておきます。」
ピーターが次に口を開いた。
「ゴートにも、来るように連絡してみよう。それと、学園の単位は気にしなくて良い。特別課外活動として取り扱おう。」
ゴートが合流するかも!と聞いてロゼから感じる雰囲気が少し明るくなった気がした。
「俺も良いと思う。ロゼもラウルも、俺が鍛えるにしても限界がある。実戦経験も積むべきだしな。二人とも、旅の間も鍛練を怠らないように。」
大人3人の意見では、行ってこいという感じ。
じゃあ、行きましょう。
ラウルの実家は、カイが今行っているソーディアまでの途中にある。今日は、準備して明日出発することになった。
準備のお買い物にカイが付き合ってくれた。楽しかったよ。
なんで、寝不足で疲れてるんだろうねー。
僕には、わからないよ。
前に泣かせちゃったから…
幸せになってほしいです。
 




