表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
37/75

それぞれの戦い


勝敗の鍵は、2年の間にどれだけ私達が成長できるか。

ということ。


封印陣から復活するシャドは、魔王として完全に覚醒しているかも知れず、油断ができない。


ただ復活する時と場所が、わかっているのでそこで戦力を全集中、弱らせてリュウに止めを刺させると言う作戦が良いと言うことになった。


リュウは、予定通り武者修行の旅に出た。

アリアさんは、ローザ先生に師事してマンツーマンで治癒魔術を極めることに。

バラックは、キングダムに来て学園の講師になって、ロゼとラウルを鍛える。アーシャさんもキングダムに来て出産、子育てすると言う。ローザ先生がいるここの方が安心か。

ゴートは休学して、昔ピーターが修行した東方の隠れ里へ行くらしい。

カイは、しばらく方針が決まらなかったが。するとバラックのいないソーディアムの戦力補強として、キングダム騎士団と行ってしまった。


寂しいけど、このあと一週間くらいは一緒にいて、いっぱい愛してもらったよぉ。


私は、カイに付いて行きたかったんだけど…。氷結魔法が極まってないこと、魔弾の威力増強。新魔方陣の開発をするようにカイに説得された。本が沢山あり、設備の整っている学園で研究するようにと。封印魔法も引き継いで研究することになった。



去年と違ってカイのいない学生生活は、味のしないご飯を食べているようで、でも、カイも頑張っていると知らせを受けると私も頑張らないとって、元気が出ます。



鍛練場では、毎日ラウルとロゼがゴートに挑んでいる。

2人がかりなら、まずまず良い勝負…にはならないか…

バラックが二人を吹き飛ばす。

「もう一息ではあるんだがな。まだまだだ。もう1回だ。」

ラウルが、バラックの攻撃を受け止められるくらいに成長できれば、この先の展開がありそうだ。



氷結魔法は、実のところまだ完成していない。リュウを凍らせた時から、進歩していないのだ。


熱魔法は、割りと一般的だったので、逆の作用を目指せば温度が下がった。そして、魔方陣を最適化すれば、必要な魔力が調整されて氷結魔法は完成した。

その魔方陣を土台に、もう一度同じ作業を繰り返すと、少し温度が下がる。繰り返し繰り返し、空気が凍るところまで来たが、繰り返し改良してきたからか、これ以上複雑な魔方陣を作ることができなくなってきた。


物質の動きを遅くする。空気を薄くする。と言った作用で温度が下がる。と言うことで、物質の動きを完全に止める魔方陣を作ってみたが、魔力を流して作用させようと思ったら、一瞬で魔力切れ。気を失ってしまっていた。


と言うことで、魔力増強のトレーニングの日々を過ごすことにした。寝る前に、この魔方陣に魔力を通すと完全に魔力を使いきる。これを利用して、毎日すこしづつ魔力をあげていった。


そんな感じで、半年くらいが過ぎた。

キングダム残留組は、大きな進歩を見せることができず煮詰まっていた。私も、魔力は順調に伸びてはいたけど、魔力増強アイテムの必要性を強く感じていた。


そんなとき、カイが一時的に帰ってきた。


とりあえず、半年間の成長を見てもらいましたよ。

成長期なのかな。満足してもらえたと…

これ以上は、ハズかしっ!


「ここに来たのは、王様への定期報告を変わってもらって来たんだけど。」

私に会いたくて?口には出さないけど、分かってくれたかな?

「うん、まぁ、そうなんだけど。装備を揃えるために今まで集めた情報を持ってきたんだ。」


満足しておいて

「うん、まぁ、」ぢゃねえよ…賢者様。


まぁ、良かったから、良いんだけど。










次から冒険に出たいところ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ