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勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
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優勝は?!


準決勝の1試合目はゴートが余裕で勝利。

相手は、なんとあの取り巻きの一人だった。

なんだかんだ言って、3人とも1組に入っているだけあって優秀なんだろう。


正直、負けちゃえって思ったけど。


そしてもう1試合。ロゼ対ラウル。

結果から言うと、ロゼの圧勝。なんとかフィールドはロゼに一撃で破られた。


でもなぜか、ロゼにやられる時、ラウル君嬉しそうだった。

気のせいかな。でも、こういうの何て言うんだっけ。

恍惚。。そう、恍惚の表情だったよ。

斬られたいって言ってたもんね。


試合後。

「すごい固さだったよ。」

ロゼがラウル君に話しかけた。一撃で潰しておいて良く言うよ。

でも、ヤバイよ。話しかけない方が…そいつ多分ヘンタイ…

「ロゼさん。僕と…」

ラウル君の言葉が一度詰まるが、

「結婚してください。」

いきなりプロポーズかいっ。ロゼ。okしないよね。

「ダメ。私、自分より弱い男には興味ないから。」

剣戟と同じ、とにかく一撃なのよね。

でも、それだと相手いないよ…


この会話を聞いて燃える男がいた。

ゴートである。

出会ってから、二人は仲良くしていて、ロゼもまぁ満更でもない感じなんだけどね。


ただ、ロゼより強い男って…無理ゲーだな。。


「勝ちたいな」

確かにロゼに勝てれば、告白できるか。


私なりに分析すると、純粋な戦闘力はロゼが強いけど、スピードは互角。ゴートの小細工が通用するかどうか。というところ。


決勝が始まった。


序盤は私の予想した通りに進んだ。

ロゼの一撃を、なんとか避けてゴートが様々な攻撃をする。


ロゼの一撃を避けるのはなんとかって感じ。神経がどんどんすり減っていくな。あれだと。


一方ロゼは、ゴートの攻撃を比較的軽くいなしていた。

エアーピーターからの真上からの攻撃も。

鎖のような武器の攻撃も

投げナイフの遠距離攻撃も


ロゼは、生まれたときからバラックをはじめとしたソーディアムの精鋭達とやりやって来たんだ。以外と器用なんだよ。


「やっぱり、駄目か…」

間合いをとって、ゴートが呟く。ロゼは

「ゴート。すごいね。何が来るか分からない。楽しいよ」

戦うのが楽しいって、バトルジャンキーだからね。


「この一撃で君に認めてもらう。」

「認めるって?良くわからないけど受けてたつよ」


ゴートの渾身の一撃がロゼに向かう。

破れかぶれで、玉砕か?らしくないな。


ロゼの動きがおかしい。少し鈍い気がする。

ー蜘蛛の糸

今まで攻撃しながら張り巡らせていたのか?凄いな。

気付かなかった。


糸が絡まっているもののロゼが強引に剣を振るう。


キンっ。

剣が互いに弾かれる音がして…

立っていたのはロゼだった。

少年の恋は破れたか…


「優勝はロゼ!!」


勝者が告げられたが、ロゼは気にすることなくゴートの近づき

「楽しかった。ありがとう」

手を差し伸ばした。

「ありがとう。」

ゴートは礼をいい、立ち上がってから

「俺は、まだまだ君より弱いか…」

ロゼは目を輝かせながら

「そんなこと無いよ。ゴートは私より強いよ」


「でも、負けちゃったから」

「ううん。最後の攻撃すごかった!!よくわからないけど…」

ロゼはまっすぐとゴートを見つめて

「認めるよ」



うーん。青春だなぁ。

まぁ、脳筋のロゼに恋心が伝わり、自分の恋心の気付くのは、もう少し後のことになる。


少年よ。もう少し頑張って。







このお話のカップリング完了です。


温かく見守っていきましょう。。。

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