表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
2/75

まぁ、女の子でも良いか。


 爆裂魔法1回分位の魔力を注ぎ込むと、水晶の中のフィギアが増える。最初100体ほどのフィギアだったが5年で約2000体増えた計算になる。大体そんなところだ。


 ここで、問題があった。俺が女の人のことばかり考えていたせいか、増えたフィギアは女性が多い。

それに気付いてからは、魔力を込めるときに少年の姿を想像するも、上手くいかない。他のことを考えながら魔力を込めるのはなかなか難しいのだ。数体の少年を出すことはできたが、いまいち気に入らない。少女のフィギアならかわいいのができたのだが・・・


 その女の子は、髪の毛は栗色で、肩の下くらいまである。目鼻立ちは控えめだが決してバランスは悪くない。いろんな人の顔を平均化すると、美人になるというが、そんな感じだ。年齢は、12才くらいかな。


 たしか、キングダムの学園は12才からだったと思う。各村や町の小学校のようなところを卒業したのち成績優秀な者や、貴族、大商家など裕福な家の子供等が、キングダムの寮へ入り勉強する。


 村の学校が8才位から4年なので、やはり入学年齢は12才位か。


この娘ならちょうど良い。男の子は、気に入った姿のがないし、ちょうど良い年齢のがいない。青春は学園で楽しむものと決めている俺は、一学年からやりたかった。友達を作ったり、ライバルがいたり、学校行事に一生懸命頑張ったり。うん。やっぱり最初からやりたい。転入とか編入とかできないことはないんだけどね。


 変身した姿が成長するかどうかという問題だけど、アミラさんによると、変身している間は変身している姿で年をとる。元の体は、水晶の中で保管され仮死状態のようになり年をとらない。エルフの不老はそのせいかとも思ったが、アミラさんは、ほとんど変身してないらしいので、エルフは種族的に年をとりにくいのだろう。


 女の子かぁ。

あんま考えたことなかったな。放課後、お茶したり、ケーキ食べたり、図書館で読書とか勉強してみたり。かわいい友達ができると良いなぁ。

うん。悪くない。男との恋は考えられないけど、友達の恋を応援したりは、楽しいかも。ま、ものは試しだ。なってみよう。この少女に。


 変身は、なりたい対象を水晶のいちばん前にもっていき、左手につけた指輪の水晶を右手で覆い魔力を注入する。ちなみに右手につけて左手で注入すると、魔力鍛錬の方法となる。


 ほとんどの魔力を注入したところで、一瞬意識を失ったように感じた。ふと気付いた時、景色がずいぶん変わって見えた。窓や本棚が高く見える。成功だ。背が低くなったため目線が下になったんだ。

 

 胸のほうに若干の違和感と股間がスッキリしているような気がする。薄茶色のワンピースの上からはまだあまり分からない位の胸のふくらみ。でも確かに存在するふくらみ。どう成長していくのだろうか。楽しみだなぁ。


 指輪はしていなかった。水晶は体の中の心臓の近くに取り込まれ変身した体を動かすコアの働きをするらしい。水晶が食った魔力は、これに使われる。

 元に戻るには、胸の真中に両手を当て魔力を注入する。魔力量自体は、精神力に依存するため変身しても変わらないようだ。ただ、魔力の質は、少し変わっている気がする。

爆裂魔法4発分の魔力がまた必要なので、明日までこの姿のままということになる。



 とにかく、変身に成功しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ