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勇者と少女と変化の指輪  作者: 山口瑛史
変化の指輪と勇者
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6人目?!

カイ(エリス)とエリカ(エイタ)の会話。

ややこしくて難しいです。


勇者のリュウ

魔剣士のロゼ

魔法戦士のカイが前衛


聖女アリア

魔道士の(エリカ)

レンジャーのゴート

が後衛


「なかなかバランスの良いパーティーになるんじゃないかと」

入学式も無事に過ぎ、学園生活が始まって数日。私はカイ(エリス)に報告した。まだまだ結成は先の話なんだけどね。


夢にまで見た学食でのランチだったのだけど、相手がカイだと妙な緊張感がアリマス。別れた彼女と二人でメシって気まずいのよね。


「駄目。僕はパーティーには入れないよ。」

カイが首を横にふる。

「どうして?カイは、攻撃力も魔法力も高いレベルでまとまってるのに。」

「そう。確かにまとまってはいるんだけど。それだけ。限界が低いのよね、この体。」

そっか。なんかわかる気がする。器用貧乏ってのかな。万能職ならゴートがいる。

「あなたも魔王と戦ったのなら、わかるはず。勇者の補助としてどう言う能力がいるのかってこと」


まずヒーラー、そして援護できる万能系の能力、そして何より

「タンク…」

以前はバラックがタンクとして立ち回ってくれた。そのお陰で魔王に攻撃を集中させることができたんだった。


「じゃあ、エリスがタンク能力の高そうな体になれば…」

「僕もそれは考えた。でも多分、あなたがその体になっちゃったのと同じ理由…」

エリスの好みの問題?

「あなたがかわいい姿になったのと同じ理由で、僕もカッコ良くなりたかったみたい。ゴツいのはどうもね。出来なかった。」


変化の指輪に魔力を込めたときにできる姿。無意識に考えている姿ができるんだよね。

うーん、この世界の命運がかかっているんだが。私もなりたい自分になれなかったし。仕方ないか。

あ、でも、今はこの姿、実はとても気に入ってるんだ。


「でも、1組にめぼしい人間はいなかったかなぁ」

うん、結局私たち以外に戦えそうな新入生はいなかった。



その後の2,3日は普通に過ぎていった。授業は一般教養等もあり、ちゃんとこの世界のことを知る良い機会にはなっている。


午前中は座学のことが多く、その後昼休みである。

カイとまたパーティーメンバーについて相談をしようとしたんだけど。


「カイ様、お弁当をつくって参りました。よろしければいっしょに」

「いえ、カイ様。今日は私とランチお願いしたいわ」

カイに数人の女子生徒が群がりだした。最近、カイに取り巻きができて、話しにくくなった。まぁ美形だからしょうがないか。


…なんかモヤモヤするな。なんだろこの感情。


そんなとき。

「私には1組に入る実力があると思うのです」

一人の男子学生が、講師に直談判していた。

「君は確か」

「ラウル・ドーゼンバルフです。あの試験だと攻撃力しか測れないようになっています。」

「ドーゼンバルフ伯爵の?確かに君の実力は、あれではわからないかも知れないな。」

「では、」

講師がラウルの言葉を遮って言う。

「残念ながら、決まりを変えるわけにはいかない。1月待ってくれないか?新入生対抗戦がある。実践的な勝負の結果でクラス替えはありだ。」


ドーゼンバルフ辺境伯。北のソーディアムと国境を接する領地で度々魔物の襲来を受けたがその度に守りきり、魔物の進行を防いできたと言う。


ラウルといったか、そんなにゴツくはないけれど、タンクの能力はどんなだろうか?


そういえば、どこかで聞いた声と思ったら、試験の時ロゼに

「斬られたい」

とか言ってた奴な気がする。



ー変態は、(エイタ)だけで充分なんだが…






主人公は変態ですが、良い奴です。

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