入学です
今日も無事投稿できました。
毎日が綱渡り。
やはりどよめきの原因は、ロゼだった。
「基準聞いたよ。強くなれたと思ってたけど、まだお父様の半分の強さにもなってないのか…」
なぜか落ち込むロゼ。
「バラックさんがおかしいだけだと思うよ。それより3割まで追い付いてきたと考えれば良いんじゃないかな?」
「うん。そうだね」
ゴートは戦闘120。魔力112。補助職試験も合格。
カイ(エリス)はあ戦闘135で魔力140。
エリスなら魔力1000のはずだが、カイの姿だとうまく魔力が扱えず、1割程度の出力になってしまうらしい。
合格者が、講堂に集められた。
100人はいないか、ざっと60人くらい。受験者は1000人いたので、競争率はかなり高かったようだ。
「まずは、合格おめでとう。講師のクラリスです。これからクラスを発表します。」
20代半ばくらいのおねえさんが、説明を始めた。
クラスは3クラスあって、能力別になっている。1組がから入学試験の結果で振り分けられている。
学校行事や一般授業は、このクラスで受けて専門科目は戦闘職、魔法職、補助職の3クラスに別れることになる。
あと、学校の規則や寮の説明があった。
「こんなところかな。寮は、もう使えるので各自入学までに入寮するように」
寮は、二人部屋になっている。ロゼと一緒に入る予定。
ロゼちゃんは、ワタシのものよ。ってね。
「あとは制服の採寸して今日は終わりね。制服は入学の前日に支給されるので、各自購買まで取りに来るように。」
男女別の部屋に案内された。
女の子の採寸って、ドキドキ。
部屋に入って制服のサンプルを見たら、ビックリして声をあげそうになった。元の世界の学生さん達が着ていた。セーラー服だった。
誰だよ。これ提案したの。って制服知ってるの私しかいないよなぁ。
10年以上前のことなんで、記憶も曖昧だけど。
学校作るって相談受けたときに、ワルノリして制服デザインした気がする。
男子は、気合い入らなくて普通のブレザーなんだけど、女子はいろいろ悩んだあげくセーラー服にしたんだった。
今まで生きてきて一番悩んだ案件のひとつだったな。うん、思い出してきた。
ピーターから
「戦闘になることもあるぞ。これで戦えるのか?」
と、まともな指摘があったけど
「大丈夫だ。俺のいた世界の女の子達、皆これ着て戦っていたからね」
…漫画やアニメの世界だけどね。支給武器としてヨーヨーはさすがに却下された。却下理由は、ちょっと古すぎたかーって思ったけど、単に
「意味わからん」
皆の声が揃ってたな。
自業自得とはいえ、私これ着るんかぁ。
また一つ大切なものをなくしてしまう気がした…
 




