第九十三話 不安に満ちた文化祭2
「なあ、優希さぁ、徐々に女になってないか?」
「俺が?」
「この前だってそうだ、俺が戻ったと勘違いした時、お前は顔を真っ赤にして怒ってたろ?」
「そ、それは、そうじゃん!男同士であんなにくっついたら怒るだろ!?」
「なら聞くが、最近自分の身体に違和感を感じて無いだろ?」
「いや、それは慣れって言うもので」
「慣れ?お前女になってまだ3日なんだぞ?」
「そうだけど」
「否定したい気持ちもわかる、だけどな、お前は自分の知らない間に思考まで女になってきてる」
「ウチだって!・・・俺だってわかってるよ、でも、仕方ないだろ?」
「でしたら、この文化祭からいっそのこと変わっちゃいましょう!」
「優希?」
「ほらほら!こっちですよ!」
「ちょ、ちょっと!!」
「と言うことで、私達休憩入ります!」
「頑張ってね!おねぇちゃん達!!」
「ちょっと!優希!?」
「何ですか?優希さん?」
「どこ行くのよ!?」
「屋上です!」
「なんで屋上なんて行くの!?」
「私、決めましたから!!」
「な、なにを?」
「優希さん、好きです!」
「な、何言ってるの!?ウチは女だよ!?」
「ずっと、私の中に来てからずっと好きでした」
「ゆ、優希、は、恥ずかしいじゃない」
「なんで恥ずかしいんですか?女の子同士ですよ?」
「いや、その、ウチはレズじゃないし、それに、あうあうぅ」
「恥ずかしがってる優希さん、可愛いです」
「ふぇ!?」
「キス、しませんか?」
「えっと、あうぅ、そのぉ」
「仕方ないですね、なら私からいきますよ?」
「ゆ、優希待っt」
「っぷは!」
「おい!優希!何すんだよ!俺にはリアが・・・って!男に戻った!?」
「おかえりなさい、優希さん」
「ああ、ただいま、優希」
「さて、教室戻りましょう」
「そうだな・・・って!俺メイドじゃ」
「優希さん?逃がしませんよ?」
「ノォォォ!!!!」
続く