第八十二話 波乱に満ちた文化祭準備5
「くそ!ここから抜け出す方法は無いのか?見た所何処かの教室か?俺は・・・どうすればいいんだ」
「やあ、久しぶりだね、僕」
「・・・ラース?なんでここに?」
「やっと出来るんだ。」
「出来る?なにが?」
「お姉ちゃんも、そうだった、だから、僕も、君になる」
「お前が俺に?」
「目を閉じて、感じるんだ、霊力を、使いこなすんだ、君には魔力が少ししか無い、だけど、霊力がある」
「霊力か・・・」
「僕は言わば霊力の制御装置なんだ、魔力も有るけどね」
「ラース?」
「最期くらい、名前で呼んでよ、同じ僕じゃないか」
「ああ、分かったよ、優希」
「ありがとう・・・」
「これが・・・霊力、なるほど、確かに、今の俺は魔力より霊力の方が強いみたいだ」
「やあやあ、待ったかい?おや?なんだい?僕のこと睨んで、何も能力が無い癖に、生意気だよ?」
「・・・」
「そうそう、無能は無能らしく黙ってる方がいいよ」
「黙れ、ホモ野郎」
「何だって?」
「黙れ」
「あははは!きみ、僕が今さっきのように寛大な心があると思わないでくれるかい?」
「黙れって言ってんだよ」
「黙るのは君だよ!魑魅魍魎なる裁き!」
「零の波動!」
「ぐあっ!ななんだい!?これは!」
「教えてやろうか?チートだよ、お前も俺から盗んだろ?」
「馬鹿な!君の魔力は全部僕が!」
「なら、やってみるか?」
「あははは!こりゃあ逃げるしかないねぇ」
「あ!おい!・・・逃げられたか、って、部屋から出られないだと!?」
〜旧校舎二階・美術室現世〜
「お兄ちゃんの気配はするけど、居ないよ?」
『それならばそこに居ます』
「でも、どうやって連絡を取るの?」
『黒板に文字を書いてみてください』
「書いたよ?」
『気づいてもらえればいいのですが・・・』
〜旧校舎二階・美術室霊界〜
「ん?黒板に文字なんてあったか?」
【お兄ちゃん、どこらへんにいるの?】
「返事を書いた方がいいのだろうか?いや、書いた方がいいよな。」
【黒板の前にいるぞ】
〜旧校舎二階・美術室現世〜
「あ!黒板に新しい文字が!」
『何て書いてありますか?』
「えっと、なにこれ?【ツヤ輯メ゛・瑚ハタ邏痲ダ葡】だって」
『あー、文字化けですねぇ』
「黒板なのに!?」
『絵なら行けるのでは?』
〜旧校舎二階・美術室〜
「紗季?・・・だめだ、見えてないみたいだ、そうだ、霊力を使って取り憑けないか?」
「お兄ちゃーん!」
『おい、紗季、聞こえるか?』
「お兄ちゃん!?どこ?」
『いまお前に取り憑いてる状態で話してる、単刀直入に言うが、俺単体じゃあこの部屋から出られそうにないんだ』
「それってどういうこと?」
『いや、なんか知らんがドアを開けても見えない壁に遮られるんだ』
『それは、多分結界です、今から私がむかいますので』
「お兄ちゃん、るぅちゃんが来るって!」
続く




