第七十九話 波乱に満ちた文化祭準備2
「結局やる事になっちゃうんだよなぁ」
「大丈夫、私が着いてるから」
「リアは先生だからまだ楽なんだろうけどね?」
「女の子だから手加減してくれるんじゃないか?」
「いやいや、流石に無理があると思うんだよ」
「そんなこと言ってる間に着いたね、野球部」
「はぁ、先が思いやられる」
「まあまあ」
「お邪魔します、生徒会実行委員ですが」
「女神様が降臨なされたぞ!!」
「・・・はい?」
「なんと!女神様が、保健室の天女様とご一緒に仰せあられた!!」
「え?なに?女神?だれが?」
「うおおぉぉ!優希様!女神様!すいカップ様!」
「貴方達、いい加減にしないと男に戻るわよ?」
「大歓迎です!」
「うわっ、キモッ!」
「まあまあ、優希ちゃん、落ち着いて、ほら、ひっひっふー、ひっひっふー」
「ラマーズ法させんな!まだ何も生まんわ!」
「「「「ひっひっふー!ひっひっふー!」」」」
「お前らもするなぁぁぁ!!」
〜数分後〜
「次は、サッカー部ね」
「もうやだ、童貞卒業する前に女性になりそうな勢いで崇められた、もうお婿に行けない」
「大丈夫、私は初めてが男でも女でも気にしないよ!」
「そう言う問題じゃ無い!!」
「さあ、着いたから、大丈夫、サッカー部は荒くないよ?」
「はあ、お邪魔します、生徒会実行委員ですが」
「いらっしゃいませ!お嬢様2名入りました!」
「なんでホストチックになってんの!?」
「あ、すいません、我々サッカー部は文化祭でホストをやろうと思ってまして」
「サッカー関係無いじゃん!!」
「え、ええ、まあ、グラウンドは当日PTAバザーの会場になるかと思って、なるべく室内で出来るものにしようとしたもので」
「え?あ、ごめんなさい、野球部で崇められたものでつい」
「あはは、彼らは彼らなりに頑張ってるんです、気にしないであげて下さい」
「はあ」
「それより、あの、練習台になって貰ってもよろしいですか?」
「え?」
〜数分後〜
「いやぁ、アルコール無いけどよかったね〜、特に副部長なんか可愛い系の癒し系だからもうキュンキュンきちゃう!」
「リア、流石に彼氏の前でそれ言う?」
「今は彼女でしょ?」
「なんでかリアが、ツヤツヤしてる・・・」
「次は、軽音部ね」
「お邪魔します、生徒会実行委員ですが」
「あ、はい」
「文化祭の出し物決まりました?」
「はい、ライブハウス兼レストランを」
「ではこちらの用紙に記入を・・・」
〜数分後〜
「リアぁ〜」
「どうしたの?」
「やっとまともな部活だったよ〜」
「よかったねぇ、で、次は漫画部ね」
「お邪魔します、生徒会実行委員ですが、ってなんぞこれ!」
「せんせぇ〜お客さんみたいですぅ」
「あぁ、そうだなぁ」
「もう何もかも怠いですぅ」
「こっ、これは!るぅの仕業か?」
「ご主人様お呼びですか?」
「るぅ!こんな!何故漫画部にこんな酷いことを!?」
「いえ、これはきっと締切日ギリギリに自分を追い詰めてまで作業をしてなんとか間に合った結果全ての力が抜けるという時間に追われる漫画家にありがちな現象です」
「え?そうなの?」
「すまない、生徒会実行委員さん、今さっきやっと文化祭用の原稿が完成した所でね」
「あ、ええ、ではこちらの用紙に記入をしていただいても?」
〜数分後〜
「次で最後ね」
「ご主人様、次はBBO攻略会です」
「失礼します、生徒会実行委員ですが」
「あ、はい」
「あなたが会長の雪野真冬さんですね?」
「はい、そうです」
「一年生なんですか?」
「はい、前会長が卒業してしまったので私だけです」
「大変ですね」
「いえ、気楽でいいですよ?それよりも、文化祭の件ですが・・・」
〜数分後〜
「ふぅ、やっと終わった」
「お疲れ様、後はこの書類を生徒会室まで運んで終わり!」
「お疲れ様です、御主人様」
「いたっ!!」
「御主人様!書類が・・・御主人様?」
「ううん、なんでもないの!それよりも返してもらわなきゃ!」
「犯人はあっちか!」
「先生!行きましょう!」
「いま・・・なんて?」
続く