第七十七話 これって修行じゃないよね?雑談だよね?
「寝ましたか?」
「うん、寝たね」
「っかれたー!!」
「「…は?」」
「ねぇねぇ、サイダー無いの?私サイダー飲みたい!」
「いや、無いけど」
「えー!ないのー?あっちにサイダーないんだもん、久々にこっち来たから飲みたいら!ねー、買って来てよー」
「いや、待ってよ、あのエアールさん?」
「堅苦しいのあまり好きじゃ無いからさ、しるるんって呼んでよ!」
「えっと、しるるん?」
「なーにー?」
「境原さんが最適かどうかの試験は?」
「えーめんどくさいもん!私が一生懸命考えたとっておきのネタも一発で正解当ててさ、挙句にオチまで持って行っちゃうし、あそこはどー考えても男!って言うか女が浴室にいないからとか言ってほしいら?」
「んーまあ、分からなくも無いけど」
「それに!私始めて召喚されたんだよ?始めての契約だよ?全然おっけーに決まってんら?」
「はあ」
「そろそろ起きる頃かなー、もうシリアス入らないとかー、残念だなー、けーごつかれるんだよねー」
「しるるんって結構軽いって言われない?」
「うんうんー言われるー、でもさー、れーなっちも…って!いつから起きてたんですか!?」
「えっと、あっちにサイダーないんだもん!からかな?」
「…終わった、私の契約」
「まあ、気楽て楽しいと思うよ?少なくとも堅苦しくて、カチカチなのより良いし」
「…本当?嘘じゃない?」
「本当だよ!私ね、冷たい人だったらどうしようとか考えてたんだけど、その心配もなくてよかったよ」
「れーなっち…グズっありがどぉーゔれじいよぉー」
「はいはい、あ、後で一緒に四つ葉サイダー飲もうね」
「うん、うん!」
「しかし意外だね、しるるんってサイダー知ってるんだ?」
「うん、あのねー?5年前に間違えてこっち来ちゃった時魔族のおねーさんに奢ってもらったんだー」
「へぇ、五年前か」
「優希くん大丈夫!?」
「あ、リア」
「貴女は!!」
「ん?」
「あの時のおねーさん!」
「え!?リアが!?」
「間違いないと思うー、けどけどー、雰囲気がだーいぶ違うんだー」
「五年前って、確か、まだ四天王だった時か?」
「多分そうだな、まだ、ベルゼを探し始めて数日経ったある日、公園で泣いてる子が居たんだ、だから、声をかけて、喉が渇いたって言ってたから近くの自販機の四つ葉サイダーを買ってあげたんだ、その子、風と話して、ベルゼの居場所を聞いてくれるって、ベルゼはね、その時鴨川に居た」
「あ、だから千葉県に?」
「そう、しかし、蘇我で奴に会った」
「祐希?」
「違う、奴の名は、グランディア」
「グランディア?」
「暴食の塊みたいなやつさ、私の幼馴染みでやつは私の魔力を乗っ取り、世界を食べようとした。」
「つまりは、世界を我がものにしようとしたって事か?」
「そんなやわな事じゃない!彼自身が世界になろうとしたんだ」
「良く分からないんだが?」
「つまりは彼しかいない永遠に続く真っ白な世界で寿命が尽きることなく彼だけが食欲を満たすためだけに淡々と何かを食べてる世界」
「・・・シュールだな」
「いや、お兄ちゃん、そもそもそんなことになったらこの小説が終わっちゃうから」
「まあ、彼は今なんか食べること意外に趣味を見つけてなんかやってるらしいが・・・」
「そんなもんだろ?この小説に出て来る敵なんて」
「少なくとも消滅はしないね」
「作者もさ、思い切ってその場だけの敵を考えれば良いのにさ、やたらと仲間増やすもんだからやれフラグ回収だのやれ再登場だの、結局追いつかずに出番が無くなって気がつけば作者の記憶からも消え去って、久しぶりに書くために読み直してあー、そーいえばこんなのいたなーみたいに思い出したはいいけど中途半端に更新が止まってるもんだから結局出せなくてまたループするなら出さなきゃいいのに、新キャラなんて」
「ゆうゆうもたまってんだねー」
「当たり前だ!!」
「まあ、魔力に関しては今日で終わりだから、ね?」
「まあ、そうだな」