第七十四話 いざ、敵地へ
〜旧校舎〜
「ここが、アジト?」
「そうみたいです」
「人の気配がしないけど?」
「まて、誰か来た」
「編集長、こんどザギンでシースーとかどうですか?」
「寿司でござるか?デュフフwしかしながらビールも捨てがたいところなのだがw」
「ルービーですか?いいですねぇ、しかし編集長、本当にここに悪の組織は来るんでしょうか?」
「デュフフwそれは間違いないでござるよw姫殿に新風紀委員なる悪の組織が来ると連絡があったでござるw我々の偽物なぞ一瞬でござるwww」
「しかし、新風紀委員長は屈強なマッチョのゲイだと・・・」
「心配ないでござるw某はレディーなので襲われないでござるw」
「・・・どうやら、敵は風紀委員長は男の姿だと思っているようですね」
「なら、私が行く」
「頑張って、おねぇちゃん」
「ん?あそこに可愛い女の子発見でござるwww」
「どうしてここにいるんですかね?」
「きっと迷子でござるよw」
「あの、すいません、ここら辺で心霊現象とかありませんでした?」
「し、し心霊現象ですか?なにが、私はな、な、ないでござ、です」
「私も無いっすね」
「そうなんですか、残念です」
「き、君は?」
「あ、ごめんなさい!私、オカルト研究会会長の山城優希って言います、気軽に優希ちゃんと呼んでください」
「ゆ、優希ちゃん、か、可愛い名前だね」
「もしよかったら案内するっすよ?」
「あ、大丈夫です、もう既に・・・あなた達は包囲されてるから」
「どういうことでござるか!?」
「だましたんすね!」
「だましたのは謝るわ、だけど、境原さんの居場所はどこ?」
「教えると思ってたら間違いっすよ!」
「旧生徒会室でござる」
「ちょww言うんかいwww」
「ありがとう、オタちゃん、マネージャーくん」
「行っちゃったね」
「だな、でもよかったのか?」
「いいの、さかちゃん助けられるの、外部の人間しか居ないよ?」
「それもそうだが・・・」
「もう!いじいじしないでよ!男でしょ?」
「にしても、さっきの娘、可愛いかったな」
「・・・鈍感」
「なんか言ったか?」
「何も言ってない」
〜旧生徒会室〜
「ここに、境原さんが」
『そこに居るのは誰ですか?』
(見つかっ)
『猫さんでしたか、にゃーにゃーです』
(てない?あれ?)
『猫さんはいいですね、自由で、私もここから出たいです』
(旧風紀委員長は囚われてるの?)
『ドアの向こうに誰か居るんですか?』
(今度こそ見つかった!)
『すいません、そのドアを開けてくれますか?』
「風紀委員長!だいじょ・・・」
「ご主人、様、にげ・・・て」
「るぅ!?」
「この猫さんの飼い主さんですか?」
「るぅを返して!」
「落ち着いてください、この猫さんは今大切な人質なんです」
「返しなさい!」
「人の話は聞きましょう?いいですか?この猫さんは忌々しい生徒会長の手下の知り合いさんなんです、なので、飼い主さんには申し訳ないのですが、しばらく風紀委員長の私がお預かりします」
「返してって、言ってんでしょうが!」
「まあ、素敵なお返事ありがとうございます、なかなかいいストレートでしたよ?」
「避けられた!?なんで!?」
「そうですねぇ、この猫さんと一緒に貴女も人質にしましょう」
「なにを勝手なことを!」
「ちょっと待っててくださいね?」
「うそ!?身体が動かない!?」
[新風紀委員会の皆さん?聞いてますか?私は風紀委員長の境原と言います。皆さんに大切なお知らせです、ただいま可愛い猫さんと妹の紗季さんを人質に取りました、返して欲しいなら生徒会長を殺してくださいね?]
「繰り返します、ただいみゃ!?」
「貴女ねぇ、さっきから聞いていれは身勝手に人質だのなんだのって、うるさいのよ!」
「貴女は、何者なんですか?」
「あら、紹介が遅れたわね?私は新風紀委員長、山田優希って言うの、よろしくね?」
つづく