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第七十二話 風紀委員
「それで?要件ってなに?」
「うん、えーっと・・・ごほんっ、山田優希さん、君には風紀委員を結成して欲しいのだが、頼めるか?」
「風紀委員?もうあるんじゃないの?」
「それがね・・・」
「暴食ちゃん、話し方が定まってないよ?」
「うん、でも、猫を被らないと要件とか言えないんだ」
「そうなんだ」
「それでね?話もどすけど、前風紀委員は、権力を乱用して、今や学校に反対する大きな組織になっちゃったの」
「それは事件と関係あるの?」
「そう、ズバリその事件の首謀者が旧風紀委員長、境原麗奈さんよ」
「そんな、境原さんが?おかしいよ!何かの間違いだよ!きっと!」
「落ち着いて!これは事実なの!」
「優希君いる?」
「あ、麗乃ちゃん!」
「やっほー!愛生ちゃん!風紀委員の逸材見つかった?」
「・・・え?麗乃?」
「優希さん、やっと気づきました?」
「じゃあ、麗奈さんは?」
「私の姉だよ、正しくは従姉だけど」
「わかった、作ろう!風紀委員!」
「ありがとう!」
続く