第六十九話 決着
「俺が！俺こそが！頂点に！ふさわしいんだよ！ボケどもが！」
「優希さんを助ける方法はもう、無いんですか？」
「ねぇに決まってんだろボケェ！」
「諦めたらダメですよ」
「貴女は、ラーシェルナさん？」
「はい、私はラーシェルナ=サタリード、しかし山田優希でもあります。」
「・・・まさか、ラーシェお姉ちゃん？」
「優希さん、私を、残りのパーツである私を、取り込んでください」
「まて！ラーシェルナ！お前、きえるんだぞ？」
「ありがとう、でもね、リア、マリ姉、私じゃないとダメなの」
「大丈夫、優希君が無事ならまた、会えるよ」
「お姉ちゃん！！」
優希は最終奥義ホーリーレインを取得した！優希は最終奥義deach R erningを取得した！
優希は憤怒の属性を取得した！
「お姉ちゃあああん！！！！」
「さて、ラースさん？死ぬ覚悟はいいですか？そうですね・・・傲慢で殺されたいですか？憤怒で殺されたいですか？どちらか選んでいいですよ？」
「ひはははは！馬鹿な姉がいない以上憤怒の最上級悪魔である俺様に憤怒で殺されたいですか？だってよ！ちっとは属性を考えろよヴァーカ！！」
「・・・わかりました、憤怒ですね？」
「ほら、来いよォ」
「deach R erning！！」
「ひははは！気かねぇ！気かね・・・グフォ！！？？」
「どうです？自分の属性にやられる感想は？私、憤怒の属性で攻撃できて良かったです。
なぜなら、この怒りをぶつけることができたんですから」
「ぐおおおお！！何故だ！何故自分の属性でこんな大ダメージを受ける！何故だあああ！」
「教えてほしいですか？それは」
「魔力量の差だ、馬鹿野郎」
「優希さん！？」
「心配掛けたな、もう大丈夫だ」
「大丈夫じゃないでしょう！？怪我が残ってます！！」
「こんな怪我、大したことねーよ、それより、あの馬鹿野郎を止める方法だが、俺一人じゃあ確実に無理だ」
「じゃあどうすれば・・・」
「元に戻るぞ、優希」
「・・・え？」
「自分は自分、なら、自分の居場所は何処だ？」
「私は、私・・・私の居場所は」
『パートナーである優希さんの中！』
『上等だ、俺は俺で、俺の居場所は優希、お前の中だ』
『二人で一人、ですもんね』
「・・・準備はいいかしら？憤怒の坊や？」
「俺様を・・・坊や扱いするなあああああ！！」
「Prideck deach R erning！！！！」
「ぐおおおおお！！」
「まだ終わってないわよ？」
「な、なんだと？」
「浄化されなさい？そしたら私は受け入れてあげるわ」
「ぐっ！！」
「シャイニングホーリーレイン！！」
「ぐああああああああ！！！！」
「力を求めるのはいいことよ？でもね、これだけは言っておくわ、力は強さじゃない、分かった？」
「・・・ああ、僕は何をしてたんだろう、お姉ちゃん、ごめんね？間違ってたのは僕だったんだ」
「ラースが消えた！？」
「お兄ちゃん！追いかけなきゃ！」
「大丈夫だ、あいつの霊力、心力、魔力を浄化したから」
「優希君！！身体が！！」
「ああ、おかげでこの通り、元に戻ったぜ？」
「良かった・・・でも、ラーシェお姉ちゃんが」
「呼んだ？」
「お姉ちゃん！？いや、優希ちゃん？」
「俺の使い魔兼優希の片割れだからな」
「そうよ？元の姿に戻っただけ、それにリア？私今は年下よ？ピチピチの16なんだから」
「優希ちゃんは？」
「優希さん！急に変わらないでください！！」
『すまん』
「みんな無事か？」
「お父さん！」
「優希、紗季、よく頑張ったな」
「ふふふ」
『はははは』
「えへへ」
「それにSBCのみんな、協力感謝する」
「何言ってるんですか！私たちは信頼たる上司である魔王様の命令に従っただけです」
「せやで？ウチらは部下であり仲間やん？」
「頭が上がらないな、特にリアとマーちゃんには」
「せや！せっかくやし傲ちゃん、一緒に飲みに行こうや！」
「そうだな！どうだ兄さん？」
「うむ、行こう」
「さて、一軒落着、明日からまた学校か」
「あれ？お兄ちゃん、何か忘れてない？」
「ん？」
教室
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんん？んんんんんんん！んんんんんんんんんんんんんんんんんんんん！！」
『なんでロッカーの中に閉じ込められてんの？誰か開けてくれ！俺は優希女バージョンとはなしがしたいんだ！！」
「んん、んんんんんんんんんんん！！」
『てか、なんで猿轡されてんだよ！！』
結局次の日リアが気づくまで山田はロッカーの中に閉じ込められていた
続く
