第六十五話 優希、登場
「お兄ちゃん、お昼ごはんのことなんだけど」
「お昼がどうかしたの?」
「あれ?元に戻った?」
「何のこと?」
「紗季、昼飯なに食いたい?」
「え!?」
「あれ?優希さん?でもその姿は?」
「まさかドッペルゲンガー?」
「それはないと思います、私のが覚めた時にはここに居たので、てっきり優希さん寝てしまったのかと思ってたんですが」
「つまり分裂した?」
「その可能性が高いな」
「ところでお兄ちゃんもうちょっとおしとやかにできないの?」
「無理だな、結局は男だし」
「でもトイレとかは?」
「それは慣れてるからいいんだが、どうしてもムラっとする時があるな」
「で?どうしてるの?」
「リアを抱いて寝る!」
「ゆ、ゆゆ、優希さん!百合ですか⁉」
「否定はしないぞ?何せ体は女だが中身は男だからな」
「慣れた人の言い方ですね」
「いや、実際に慣れてる」
「でも、なんで男の体に戻れないのでしょうか?そして何よりなんで私はここにいるのでしょうか?」
「前みたいに作者が出てくればいいんだが、でてきそうにないな」
「まあ、今回あんまり出ないって言ってたしね」
「変なところで自重すんなよ作者」
「肝心なところでいないもんね」
「で、でもきっと解決してくれますよ!作者ですから!」
「まぁ、そこが保証されてるだけマシか?」
「しかしどうやって戻るのでしょうか?」
「リアなら何か知ってるか?」
「とりあえずリアのところに行きましょう」
続く