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第2章プロローグ
学生で賑わう校門前、インフルエンザの影響で学級閉鎖し、そのまま長い間休みになっていた学校、俺はあの時、ここで人生観が大きく変わった
紗季と出合い、神の力の覚醒、自分が過去は女だったと言う真実、使い魔であるリアとの契約、リアの妹のベルゼとの契約、リアの従姉のマリアとの契約、異世界からの攻撃、ショッピングモールでのサバゲー、本当にいろんな事があったが皆はこれがたった2週間の出来事だと言うことを知っているのだろうか?
いや、正確には俺達にとって約2年の月日が流れた、しかし、もとの世界では2週間しか経っていないのだ、なぜかって?
「殆どがタイムスリップの出来事だからだよ」
「よお!優希!久しぶりだな!どうした?独り言なんて言ってよ?」
「山田?」
「つーかお前なんか大人びたと言うか何と言うか…まあ、気にしない方が良いだろ、さあ、教室行こうぜ!」
「…お、おう」
しかし俺はこの時、普通の筈の学校がおかしくなっているとは、知るよしもなかった