第四十八話 ショッピングカート戦争1
ダラララララッ
飛び交う銃弾、抉れる壁、床、天井
何故こんなことになったのか?
どういう訳か優希は封印され、私はこの戦場に放り込まれた。
何故こんな状況なのか、それは今から約5日、いや、五分前に遡ることになる。
-五分前-
[ショッピングモール貸し切った。]
「は?」
[だから、ショッピングモール貸し切った。]
「な、何でですか?」
[此処で戦争するため]
「戦争!?」
[うむ、戦争だ、なに、心配要らないさ]
「何処に心配が要らない要素がありますの!?」
[そこら辺]
「…呆れた、やらねぇよ」
[ペイントポールでサパゲーやろうってだけじゃんか]
「店に迷惑が掛かるだろ」
[そう言うと思って店長をよんでる]
「…」
「サバゲーやりたいか!」
「父さん、何話振りだよ」
「…そこは突っ込むな、しかも今回は店長だ」
「…」
「なに、改装するために一度解体しようと思ってた所だ構わんよ」
「…言葉もでないわ」
「ではきーちゃ、あ、きーくん、説明を」
「ルールは簡単、不意討ち、騙し、何でもありなデスゲーム、期間は21時間、なお、戦争中は一時間が一日になるように設定してある、思う存分楽しめ、死んだら復活ゾーンにて復活、更に復活ゾーンでは一切の攻撃は不可能だが、一定時間いるとそれは無効になる、肝に命じること、参加者は優希、リア、マリア、ベルゼ、紗季、俺だ]
「俺が居ない?」
「お兄ちゃん!体が!」
「…強制性転換だと?」
[入れ換わりたいなら入れ換われ、人格交換は可能だ]
「…」
続く