第四十ニ話 ゾンビ再び
「優希くん!大変だよ!」
「リア、どうした?」
「ベルゼが居ないの!」
「ベルゼが?」
「うん、散歩に行ったきり帰って来ないの」
「散歩に行ったのは何時ごろだ?」
「5時くらい」
「…リア、いま5時半だぞ?まだ三十分しかたってない」
「違うの!朝の5時!」
「…リア、なんで気付かないんだよ」
「だって、ベルゼが散歩にいった後優希くんの部屋に行ったけど優希くん熟睡してて仕方ないからベットに潜り込んで、はすはすしてたら優希くんが寝ぼけながらトイレに行ったから自分の部屋に戻ってマンガ読んでたら」
「長い!第一話の語り並みに長い!しかもやってることほとんどストーカーじゃねぇか!」
「…あ!」
「ってことはあの柔らかくてむにむにした感触は」
「えへへ、恥ずかしいよぉ」
「確信犯!?」
「でも優希くんって寝てるとき女の子なんだね、小ぶりながらもしっかりとした胸が」
「あ、それ私」
「紗季!お前もか!」
「ちゃんと役割は分けてるよ?私は妹として、リアは彼女として、ベットにinしたんだから」
「うんうん」
「…リアならまだわかる、けどな!紗季、お前はない」
「えーちっちゃい頃一緒にお風呂入ったじゃん」
「その頃まだ俺女の子だ!」
「あ、バレた?」
「ったく」
「そう言えばなんか外、やけに静かだね」
「ああ、言われてみれば」
「見てくるよ」
「おう」
「…なんか嫌な予感がするなぁ」
「お兄ちゃん!大変だよ!」
「デジャヴ!?」
「外に、外にゾンビが」
「…まさか!」
「紗季!リア!家に武器になりそうなものがないか探してくれ!」
「わかった」
「了解」
「…で、なんでピーラーにT字髭そりにバターナイフなんだ?」
「刃物だし、切れるし」
「他にもあるだろ!包丁とかバットとか!」
「…ああ」
「ああ、じゃねぇよ!」
「優希くん!持ってきたよ!」
「M500にワルサーPPKにAK47…まあ、いいけどなんで勢揃いなのさ?」
「ベルゼの部屋に…」
「まあいいか、行くぞ」
「とりあえず学校方面に行こうよ」
「そうだな」
「うわ、凄いな、これは」
「ゾンビだらけ…だね」
「あれは…」
「もう弾切れなん!?」
「簡単に居たな」
「うん」
「リアに同じく」
「しゃーないわ、こうなったらこの鉄パイプで!」
「助けるか?」
「そうだね」
「うん」
「こいや!ウチはいつでも戦闘可能やで!」
「ああぁぁあ…」
パァン!
「…なにが、起きたん…ですの?」
「おーい、大丈夫か?」
「優希さん、紗季様、お姉さま!」
「なんでこんなことに?」
「解りませんわ、私も見に覚えがないんですの」
「じ、じゃあだれが…」
つづく