第三十三話 世界の狭間
「優希さん…」
「まあ落ち着きなよ」
どうしてこうなったか
それを説明するのは難しい事です
突然世界に亀裂が走り、逃げ出したのがつい昨日
優希さんは亀裂の中に吸い込まれていく紗季を助けるために強制的に私を体から追い出した
そこで大変な事が起きた
強制的に追い出したため、私は優希さんの体で助かってしまった
さらに不幸は重なり、紗季と優希さんは時空の波に呑まれた
いまここに避難しているのは私を含めた麻季、リア、祐希、沙紀の五人、
作者は行方不明、いや、元の世界に戻ってバトンやらTwitterやらやっているのでしょう
こんな時に限って使えない人です
「私が思うに、優希や紗季は時空の波に呑まれたあと、リセットされた元の世界でただのシリアスTSワールドに浸かっている」
「でもたまにはシリアスもいいんじゃ…」
「問題はそこだ」
「え?どういう事?」
「作者が元の世界に戻った理由、それはシリアスに持ち込む為だ、事実、普通コラボしただけで世界が崩壊するわけがない」
「…なるほど」
「あくまで作者、世界を変えるなんて事、ぞうさもないだろう」
[ははははは、いやはや、流石だ、リア、君には敵わない]
「…黒幕とうじょうか」
[けれども君たちは少々知りすぎた用だ、]
「私達を消すと?」
[なに、命まではとらないさ、ただちょっと世界を飛んでもらう]
「作者、お前は何をしようとしているのかわからないのか?」
[五月蝿いなぁ…これだからハエはキライなんだよ]
「なに!?」
[それじゃね]
「ま、まて!!」
「リアさん、ここ…」
「優希の…家の前?」
「仕方ない、ここはひとまず優希達を取り戻す事を優先しよう」
「作者を倒すのは…それからだ」
--作者空間--
「…これでリア達は優希達を取り戻す事が出来る、ったく元の世界に戻す為とはいえ、適役は疲れるよ…」
つづく