第二十五話 紗季が来たかった世界
「ところで紗季、お前が行きたい世界って?」
「うん、あのね、とっても行きたい世界なの」
「そうか…」
「…そろそろ着くよ」
「こ、ここは!」
「あの頃に…似ている」
「だって…あの頃だもん」
「そうか…一度空間を介して別次元の人間になる、そして過去に遡った後に元の世界に戻る事で時間修正の波にのまれなくした、ってところか」
「当たり、それにこれはお母さんからのたのみごとだし」
「そうか、ん?あれは…」
「若い頃のお母さん、そして隣の女の子が私、あ、右側ね」
「ああ、このたしか時俺は四歳だった、」
「じゃああの可愛い女の子が優希?」
「そうだ、確か優希が男になったのは、ちょうどこの頃だ、私もその時居合わせた」
「今回、お母さんに頼まれたのは私に関する事なの」
「紗季に?」
「…私に憑依したお兄ちゃんをお姉ちゃんに移す」
「な…んだと?」
「産まれたばかりの私にはお兄ちゃんを中に入れてるほどの魔力がない、確かにずっと持ってることが出来たとしても私自身が消えるかも知れないの」
「俺は…俺は…」
「わかってるよ、お兄ちゃん、だってお兄ちゃんはここにいて、私もここにいるんだから」
「そうだったな」
「ついでに言うとね、私とお姉ちゃんの見分け方はポニーテールの方がお姉ちゃんでツインテールの方が私なんだ」
「それじゃあ朝は?」
「パジャマの色が違うのよ♪」
「あ、お母さん」
「良く来てくれたわね、歓迎するわ、もちろんリアちゃんもね♪」
「ああ、今回もよろしく頼む」
「ええ、リアちゃん、こっちよ」
「やあ、君たちが未来の優希達かい?」
「うん、」
「そして久しぶりだね、ヴァリア」
「お疲れさま私」
「久しぶり」
「え?リアってそんな性格なのか!?」
「転生前は今より砕けていたな」
「あれ?この人が新しい契約者?なんかかっこいい〜」
「やめてくれ、見ている私が恥ずかしくなる」
「わかった、冗談はここまで、ここからは真面目な話しになるよ…」
「…はじめてくれ」
「今2人は安らかに昼寝中、そこで寝ている間に全てやってしまおうという計画」
「リスクは?」
「寝てる間だったら成功率は七割、途中で起きてしまうと二割って所」
「どちらにせよきついな…」
「始めるわよ」
「ああ」
「グッ」
「大丈夫?」
「ぐあああああああ!!」
更新が遅れました…
理由は
1 受験で忙しく、書く暇がなく、遅れました。あ、高校は受かりました
2 携帯を買い替えました
3 パソコンのユーザーが消えました。おっとこれは言い訳ですな
ということです