第二十二話 新たな出発点
「うぅ~頭痛い…吐きそう~」
「まあまあ、背中擦ってあげるから」
「…ったく、酒弱いなら飲むなよ」
「まあまあ、そんなに怒るなよ祐希」
「優希だったら妹が酒に酔って新しい旅立ちの日に二日酔いしてたらどうするよ?」
「いや、別になんとも?」
「あぁ~頭痛い…」
「…そう言えば二人はいつになったら帰るの?」
「紗季、二人は帰る世界がないんだ」
「え?どういう事?」
「詳しい事は第二十一話を見たら解るぞ」
「うぅ~ズキズキする」
「沙紀、マジで大丈夫か?」
「とりあえず回復魔法かけるわ」
「ああ、そうしてくれ」
「とりあえず俺達はまた世界をブラブラするけどお前達はどうすんだ?」
「まあ、ついて行くさ」
「そうか、じゃあ紗季が帰ってくるのを待つか」
「私ならここに居るけど?」
「沙紀じゃない、紗季だ」
「?」
「つまり、パラレルワールドが消えちゃったから二人はこっちの世界に親戚という設定で更に名前が被らないように優希を祐希に、紗季を沙紀に変えたって事、わかった?」
「噂をすればだな」
「あんなの、1分もかからないわよ」
「じゃあ別の世界に行くか?」
「その前に私が行きたかった世界に行ってないじゃない」
「そう言えばそうだったな」
「じゃあ行きましょ」
「ああ、」
こうして俺達はパラレルワールドに行った