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第十五話 パラレルワールドの優希の過去
今回はパラレルワールドの優希の正体が!
この事件が起こるきっかけ、それは事件が起こる三日前に遡る…
「お兄ちゃん!」
「何だよ」
「またサバイバルゲームやって!少しは運動しなよ」
「うるせぇ!別にいいだろ!別に俺が何やっても、紗季に迷惑かけたかよ!」
「何よ!せっかく心配してるのに」
「うるせぇんだよ!…まあ、そんなに心配してくれるなら、考え直さなくてもいいけどよ」
「え?ぁ、うん」
「まあ、世界がどんなになっても俺が守るからな」
「え?聞こえなかったよもう一度言って?」
「なんでもねぇよ」
次の日、兄が失踪した、それを追うように事件が起きた…
朝起きると周りの様子がおかしかった、家に人は居なく、変わり果てた姿の両親が居た
「お母さん?お父さん?ねえ返事してよ!」
いくら叫んでも返事がない、家の前では扉が叩かれる音がしていた
「こんな時に…もしかしてお兄ちゃん?」
しかし、そこに居たのは失踪した兄ではなかった
そのかわりそこに居たのは人の為れ果てだった
そして私はこんな世界から逃れる為に兄の名を名乗るようになった