第百一話 私達姉妹は何かに選ばれた
今日も学校に行ってそして授業を受けて、家に帰って、明日の用事などをチェックして寝る、そんな毎日が繰り返し続くのが日常として当たり前のことだけど、私ははそんな日常に軽く疑問を感じていた。
別にそれが嫌だって訳でもないし、はたまた変な事が起きて欲しいなんて感じたこともない
さらにいうと私に運命の人が出来るという事も無い訳で・・・、極端に言うと常識として、定着していると言うことになる。
今日は学校がインフルエンザの影響で休み、だけどなんで私は学校に来てしまったのか
さんざんな事を言っているが只単に何か違和感があるだけ、何かが欠けてる、そう、まるでずっと一緒に過ごしていた当たり前のこの毎日が、誰かによってつい先日用意されたかのような、そんな事を考えながら帰っていたら目の前が真っ白な空間にたどり着いていた・・・
「…え?ここどこ?」
おかしい、少なくともここが現実とは違う場所なのはどこから見ても明白だった・・・
「いらっしゃ~い♪」
「きゃっ!?」
え?お母さん?それに・・・お父さん?
「よく来たな、いや、連れ込んだのは俺達なんだが」
「…いや、全く状況が掴めないんだけど?」
「安心していいわよ?それに紗季ももうすぐ来るから♪」
…何なの?それに紗季も来るって?要件なら家でいいと思うんだけど
「とある事情があってな、分かりやすいようにここに連れてきたんだ」
「あれ?優希姉?」
「揃ったな、まず、先に大体の事を説明する」
「貴女達は普通の人間じゃないのよ」
「解ってるわよ、それくらい・・・あれ?なんで知ってるんだっけ?」
「へ?」
「そう、貴女達の記憶は何者かによってすり替えられているの」
「・・・つまり?」
「その原因は俺達にも分からんが、原因を突き止め、解決して欲しい」
「・・・解った」
「優希姉!頑張ろうね!」
お父さんが手を叩いた刹那、俺私の意識はまるでテレビの電源を切ったかのようにプツリと途切れた。
続く