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第九十七話 引き継がれるバイク
「日向!危ない!!」
「え!?」
「大丈夫か!?」
「あ、足が!!」
「待ってろ!今助ける!!」
「リーダー!瀕死じゃないですか!なんであたしを助けたんですか!?」
「だってよ、好きな人が死にかけてんだ、助けねぇ訳には行かないだろ?」
「本当にあなたは馬鹿です!馬鹿野郎です!絶対に助けますからね!」
「なあ、一つ頼んでもいいか?」
「なんですか!こんな時に!?」
「俺の愛車を、おまえに譲る、お前色に染めてくれ、そしたら、いつか勝負だ、俺が勝ったら、俺の彼女になってくれ」
「わかりましたから!しゃべらないでください!死んじゃいますよ?勝負も出来なくなりますよ!?」
「ああ、そうだな・・・」
その後の記憶は覚えてない、気がつけば病院だった、アタシは、足と目を、片方ずつ失った
つづく