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終章

「私、友達が一人もいないの。子供の頃の思い出は、えっこちゃんと遊んだことだよ。あの頃は楽しかったね」


「私、いつもえっこちゃんどうしているのかなって思っていたよ。私、遊ばなくなってからのえっこちゃんのことを知りたい!あれからこれまでのえっこちゃんの軌跡を知りたい!」


 まさえちゃんの思いがけない言葉に私の心臓がドキリと音をたてた。


「うん、実は私も・・・・・・友達と呼べる人はいないんだ。でもね・・・・・・」


 伝えたい想いが溢れ出し、胸がいっぱいになってしまった私は言葉を詰まらせた。


「ねぇ、何から話そうか・・・・・・」


 話したいことは山ほどあった。


 私たちは、夏の暑い日差しの中、幼きあの頃のように肩を寄せ合いいつまでも語り続けた。


 あの頃止まったままの私たちの時間は、今再び動き出しその時を刻み始めた。


 それは、瞳を輝かせた幼き少女たちの、新たな冒険の始まりでもあった。

(完)

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