【第9話】癖が強いパートナー
『ちょっと、あたし1人じゃ力不足って言うのかい!?」
「いいえ、決してそういうわけでは…」
料理冒険者ギルドの受付で、セサミは声を荒げていた。
「このクエストはソロでは受け付けていないんです。どなたかと臨時でもパーティを組んで頂ければ…」
「ちっ…なんだいそりゃ。あたしはソロの方が気が楽でいいんだけどね。まあいいや。ねぇー?誰か私とパーティ組まない??」
(セサミはちょっとな)
(あいつ癖が強いからな)
(自己主張が強めだし…パーティ組む奴いるのか)
「なんだい、あんたらコソコソと。言いたい事があるならはっきり言いなっ!あんたらが私の実力を活かせないだけじゃないのかい!?もう、誰でもいいから私と組める奴は居ないのかい?」
「それでしたらシオンさんなんかいかがでしょう。現在ソロですし、あまり他の人に干渉するタイプでも無いですし。」
「シオンだ?あのサシスセソをクビになったっていう?大丈夫かい?」
「最近ソロでも実績を挙げておられますし、サポートも得意な方ですから。」
「わかったよ、 そいつに話通しといてくれよ」
数日後
「えーっと、シオンです…」
「あたしはセサミ。油属性だ。あんたとは臨時でパーティを組んでもらいたい。報酬は山分けだ。」
「で、どんなクエストを…?」
「ああ。街の北の草原地帯に出るグレートホーンの素材回収だよ。あいつの肉は高く売れるんだ。だがまだこのクエストにはおまけがあってね。このクエストの発注者である美食家が生肝を欲しがってるんだ。」
「え?グレートホーンの生肝って、最近御禁制になった?」
「大きな声を出すんじゃないよ。あくまで私たちは食材を渡すだけさ。依頼者がどうやって食べるかまでは知りようがないことさ。」
「なんかグレーな依頼ですね…」
「グレートホーンだけにね」
「セサミさん、滑ってますよ。」
「あんた、優しさが足りないって言われない?」
続々増える新キャラ。これでいいのか?これでいいのだ。小説のジャンル、よくわかって無かったのでローファンタジーにしてましたが、最近ローとハイの違いを調べてハイファンタジーに修正しました。
いい加減な感じのファンタジーなのでなんとなくローを選んでいたという。