【第8話】大料理戦技会
「ウスター、用事が無いならとっとと失せろ!」
「なんだい、せっかく面白いイベントを教えてあげようと思ったのに。」
「面白いイベントだと?」
「来月、ウマイゾール公爵が大料理戦技会を開くそうだよ。1パーティ3人以下でテーマにそった料理戦技対決をするらしい。」
「なんだと?あの王都一の食通と言われる味公爵が!?」
「まあ、君が居ない戦技会なんてつまらないからね。と言っても今回は3人以下のパーティしか認められてない。普段5人で戦っている君たちには不利かも知れないね。」
「ふん、そのくらいのハンデが無いと勝負にならん」
「ふふっ、まあ、決勝で会えることを楽しみにしてるよ。」
(大料理戦技会か。ここは属性が被っているミッソとメンツは外して、シュガーとビネガーで参加するか)
「この戦技会、絶対に負けられねえ。ここは俺とシュガー、ビネガーで出る。」
「何だショウ、俺とメンツは留守番か??」
「何だ不服か」
「ミッソ、私と組んで出ましょう」
「メンツ、2人で、大丈夫なのかよ?」
「こんな時のための【万能】ですよ」
(自分でも【万能】って言ってるじゃねえか)
「よし、じゃあ2チームで出場しよう。ルールにも問題なさそうだしな。」
「あーあ。こっちは男臭いチームでやだね!」
「文句を言うな!ちゃんと勝てるプランに沿ったチーム分けだ!」
ストーリーに詰まると大会を開く。古の手法です。