【第1話】おまえは減塩だ!
まだ投稿のシステムがよくわかってないのでちょいちょい直しながら書きますね。
「もうお前には我慢ならん!減塩だ!」
「ええっ!ちょっと待ってよ!!」
冒険者ギルドの片隅の酒場でS級パーティ『サシスセソ』のリーダー、ショウ=ユは怒り狂っていた。
「おい、シオン、だいたいお前は料理バトルの時に何やってんだ?お前がやってることは俺やミッソと属性が被ってる上に俺たちの陰に隠れて何の個性もありゃしない。お前がでしゃばると塩辛いってクレームが来るんだよ。もうお前は必要ない。クビだ!!」
「でも僕が抜けたら料理バトルの補助は…」
「補助だと?そんなもん必要無い。お前のやってることなんて無駄なんだよ。たまにお前が前衛に立つとバトルが長いんだよ。梅漬けに一月だ?ふざけんな!今は時短バトルなんだ。お前の居場所なんて無いんだよ!」
「そんな…」
S級冒険者パーティ『サシスセソ』。幼馴染5人で始めた料理冒険者達はクッキング王国の最高峰、S級料理冒険者パーティだ。リーダーのショウ=ユ、回復役のシュガー、補助メインのシオン、健康的なビネガー、どっしりとした味わいのミッソ。駆け出し冒険者から数々の料理バトルをくぐり抜け、S級に達したのであった。
「ちょっと待って!シオンをクビだなんて…今まで仲良くやってきたじゃない!」
「なんだシュガー、相変わらずお前はシオンに甘いな。同じ色白だから情が湧いたか?だがな、これはもう決定事項だ。」
パーティのまとめ役、シュガーは相反する属性であるシオンと何故かウマがあった。性格は違うが昔から兄弟のように育った。
「シオンをクビなんてしたらパーティが総崩れになるわ?ショウ、あなたわかってるの??」
「ふん、塩味属性は俺やミッソがいれば不用だろ。大体国から減塩を言われてるのをお前も知ってるだろ?」
「それは…でも使い方次第じゃない?」
「もう塩味属性みたいに汎用性のない奴は要らないんだよ。次のメンバーも決めてある。紹介しよう、こいつが【万能】の称号持ちで俺のいとこ、メンツ=ユだ。」